大地創生

漂って少し経った頃、二柱の神は自身達が立てる場所を創るために「きらめき」を手に取って『大地産霊岐神おおぢのむすびぎのかみ』は石と槌を、『大水産霊美神おおみのむすびみのかみ』は水瓶と棒を創造した。

男神は石を槌で叩くことで柔らかくし、その石を女神は棒で伸び広げつつ水瓶の水を足すことで硬い大地を創って大船より降り立った。

硬い大地へ降り立った二柱の神は辺りを見渡して『「混沌」や「煌」以外のものを創ろう』と思い立って「煌」を2つ取り、これらから石臼とふるいを創造した。

男神はこれらを使っていくつかの「煌」を挽いて粉にし、硬い大地の上でこれをふるいに掛けて残った粒の大きな粉は埋め込んだ。

女神は粉が撒かれた大地の上より水瓶の水を撒いて粉を育てた。

そうすると粉は柔らかくなって拡がり伸び固まっていき、硬い大地の上を覆う柔らかい大地に成った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る