第2話 特殊能力と定期訪問とカエル

特殊能力者の定期調査

特殊治安局の仕事は大きく2つに分かれている。

符術が関わっている事件の調査、そして仕事のほとんどを占めるのが、『特殊能力者』の管理、監視活動。



特殊能力者は符術の仕組みでは解明できない能力を持った人間をいう。



例えば私の能力『縁視』。

どうすれば符術で同じ力が使えるのか、解明されていない。

この前の源川さんの件も、蜥蜴に変化する『変化の術』、火の渦を纏う『炎の術』を同時に使っているんだろうけれど、自身が火傷せずに扱うなんて今の技術じゃ難しい。



そんな未知の力を使えるが故に、私たちは要注意人物として一生素行や体調を監視、管理される。

それが特殊能力者の定め。



話がずれたけれど、各係ごとに管理する特殊能力者が割り当てられている。

私ももちろん担当している特殊能力者がいて、定期的に本人と面談し係長に報告するのが決まりとなっている。



今日はその定期面談日。

本気を出してきた夏の太陽に汗が流れるのを感じながら、私はいつも通り執務室を出た。


今回は3人とアポが取れている。

まずは、人形町。

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