第2話 順子、真一の家で過ごす。
「じゃ、日野だよね。お休み、ゆっくり休ん
でね」
「私は、平井に帰るから、また、今度ね」
「今日は、日野に帰らない。平井に行く」
「何、バカ言ってるの。貴方の家は、大阪か
日野でしょう」
「平井に行く。絶対に行く」
時間は、どんどんなくなり、沈黙が2,3
分続いた。真一が、新宿まで行こうと
提案し、山の手線に乗った。
「明日、どうするの」
「明日は、お休みとってある」
「判った、娘に電話する」
ちょうど、新宿に着き、
真一は、ガラケーで電話した。
「祥ちゃん、お父さん、女性の友達連れてゆ
くから、一部屋、布団敷いといて」
娘は、笑いながら返事した。
「珍しいね。女友達連れてくるなんて」
「去年、外国行ったときの添乗員の女性だよ
」
「そんな事あるんだ」
と娘も驚いた様子だった。
「帰ってから事情説明する」
「順ちゃん、ちょうど電車来たから乗ろう」
順子もうなずき、総武線千葉行きに二人で乗
った。電車の中で、娘のことを順子にしゃべって
いた。年齢、現在やっている仕事の事、判ってい
ることを少しずつ、しゃべっていた。順子も
自分の家庭環境のことを、しゃべっていた。
なぜ、二人が知り合ったかと言うと、日本の
J機関が16社、各県2社ずつ選び外国に招待
したのが、きっかけだった。彼女は、旅行代理店
の添乗員で現地の日本側J機関側の担当者でした。
皆の世話を焼き、スケジュールやパンフや連絡用のパ
ンフ等をバスの中で配ったり、視察後の写真を
いつも撮っていてくれた。旅行中は、全然話もせず、
バスの中でパンフをもらって、
「有難う」
の一言いうだけが唯一の接触場面でした。現地視
察や商工会議所のプレゼン時にも彼女とは、
全然接触がなかった。4泊6日の視察兼講演
会で現地商工会議所と日本側「我々16社」
両方からのプレゼンでした。大阪から4人(添
乗員の彼女も加えて)、東京から13人参加
しました。意外と強行スケジュールで自由時
間は、ホテルに着いた後のフりータイムだけ
でした。当たり前ですね、招待されて行って
いるので、贅沢は、言えませんでした。中近
東は、日本は冬でも、暑かったです。最後の
日、空港で買い物して、そのあと有志でレス
トランとも飲み屋ともつかない所で搭乗まで
の待ち時間で、1,2時間話をして、大阪組、
東京組と別れて飛行機に乗り、散会しました。
帰ってから、2ケ月ほどして、彼女から、ア
ラブの記念写真もらいました。と同時に会
を開くので品川駅の時計台の所に集まって
くれとの事、懐かしいのと異業種の集まり
だったので、何も問題なく、気楽に行けま
した。その時、UAEへ行った時の親切さや
態度、好感等色々、述べて彼女に感謝して
、メール返信しました
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