凄まじいイメージ力、暴力的な程のメッセージ性、凄いです。なんか、驚いてしまいました。小説、なんだけどロックでもある、うまく言えないですけど、不思議なものを見た、そんな感動を覚えています。
作者からの返信
お読みくださりありがとうございます。またこの小説以外にもお読みくださり、この場を借りて御礼申し上げます。
ロックと言ってくださったことがとても嬉しいです。わたしは音楽が無ければ多分小学校で人生が終わっていただろうと思います。
そしてこの『ウコク』のエピソードは書きながらわたし自身が泣いていました。
わたしは素晴らしい音楽に出会うと胸が熱くなって本当に泣いてしまうんです。
そういうわたしの激情をも察してくださったのだとしたら本当に嬉しいです。
ありがとうございます。
ごめんなさい、ウコクさんは江戸時代でも公には褒め称えられないかもしれない
公的な仇討ちの対象は「父母、兄」などの尊属に限られ、妻子に対するものは基本的に認められなかったのです。儒教倫理がきつ過ぎて、酷い話ですが妻子ならまたつくれるだろう、と……
おそらく江戸時代でも民間の評判はともかくお裁きは受けなければいけないだろうと思います
作者からの返信
ありがとうございます。
ほんとうに丁寧に真摯にお読みくださって心から感謝申し上げます。
ご指摘のこと、なるほど、と思いました。わたしの父親などは「自分の親と女房が川で溺れたら迷わず親を救え」と教育されていた世代ですのでその感覚は良く分かります。わたしは子供ながらに「父親にとっての女房=わたしの母親」を見殺しにするかのようなそのセンスを不思議に思いつつもそういう道理だと弁えていた部分もあります。
わたしは寧ろウコクと四十七士を重ね合わせていました。
四十七士は主君の復讐でありウコクは自分の妻子の復讐という更に私的なものではありますけれども、民衆の無力感に一太刀入れて励ます意味はあるのではないかという思いで書きました。四十七士は切腹、ウコクは服役と裁決の重さには差がありますが・・・
現代のウコクに代弁させたかったのは、一方的に理不尽に大切な人を奪われても例えば少年法等の壁で無念の思いをそのままにして生きていかなくてはならない人たちのその後の人生です。
そして、後のエピソードで、もうひとつのわたしの思いを書かせて頂くことになります・・・
お読みくださり、本当にありがとうございます。