誰・・・

564219

第1話電話

 私は修学旅行で沖縄にいった。


「先生!次は防空壕だよね!私ちょっと怖いな・・・」


「何言っているの?沖縄に何をしに行っているかわかっているの?

 修学旅行だけど勉強をしに行っているの。遊びに行っているわけではないのよ。」


 「はーい。Bちゃん。怖いね・・・。」


 「そうだね・・・。私も怖い・・・。あまり沖縄に行ったことない

  けど。授業で沖縄が昔空襲にあってたくさんの日本人が犠牲に

  なったって習ったから私も正直沖縄が怖いな。」


 そういいながら私とB子は他のクラスメイトと先生とガイドさんと共に防空壕の中に入っていった。


 「ここではたくさんの人が逃げてきました。しかしその人達も

  なくなってしまいました・・・。皆さんで黙祷をしましょう。」


 ガイドさんはそう言って私達に黙祷をさせた。その時何か重たい空気になったのを今でも覚えている。


 「それではホテルに戻ります。皆さん。明日はひめゆりの塔に行き

  ます。就寝時間は守ってくださね。」


 先生はそう言って私達をホテルに案内した。私の部屋は3人部屋で、私とB子ともう一人霊感がある子だった。


 11時頃私達は就寝時間になったので寝ることにした。


 その時だった。


 「プルルルル・・・プルルルル・・・プルルルル・・・」


 私の電話が鳴った。


 誰だろう・・・。そう思いながら携帯にかかってきた電話番号を見た。知らない電話番号だったが念のため私は電話に出た。


 「もしもし・・・。どちら様でしょうか。」


 しかし電話の相手は何も答えなかった。


 「あなたの名前は何ですか。どうして私に電話をしたのですか。」


 ブチッ!電話は切られた。


 「切れちゃった。ごめんね2人とも。もう時間だから寝よう。」


 そして私達は寝た。


 次の日、


 私たちはひめゆりの塔に行った後記念館に行った。そこには沖縄で何があったのかすぐには分からなかった。飾ってあった写真はこの世の終わりかのような写真ばかりだった。


 「とても私達が今いる場所とは思えないね。」


 「それね、怖い・・・」


 B子と話しながら記念館を見ていた。


 「それではホテルに戻ります。ホテルに戻ったら記念館を見て、何

  を感じたのか行く前に配った紙に書いて明日の朝提出してくださ

  い。」


 先生はそう言って私達とバスに戻りホテルへ向かった。


 「感想か・・・いろいろ感じたよね。B子はどういう風に書く?」


 「うーん。写真を見て感じたこととかかな。」


 そういいながら私は部屋で感想文を書いていた。すると機能と同じようにまた、


 「プルルルル・・・プルルルル・・・プルルルル・・・」


 「まただ、昨日と同じ番号・・・。出なくていいと思うよ。」


 B子にはそう言われたが私はそれよりも先に電話に出てしまった。


 「もしもし。機能も電話かけてきましたよね。あなたの名前を教え

  てくれないのなら警察に通報しますよ。」


 すると電話の相手が急に


 「私・・・ゆきこ・・・・。ゆきこっていうの・・・」


 「あなたの名前がゆきこであることは分かりました。なぜあなたは

  私に電話をかけてきたのですか。」


 しかし電話の相手は私の話は聞かず


 「私ゆきこ・・・ゆきこ・・・ゆ・・・・き・・・・こ・・・」


 「いい加減にしてください!」


 すると・・・


 「私ゆきこ・・・キャハハハハハ!キャハハハハハ!」


 私は恐ろしくなって思わず電話をきってしまった。


 「誰・・・。笑い声私もはっきり聞こえたよ。」


 B子はそう言った。その横で霊感のあるクラスメイトが


 「その電話・・・この世の人じゃないよ・・・」


 私はそれを言いて電話番号を調べてみた。すると今日私達が行った記念館の電話番号だった。私は記念館に今あったことを問い合わせてみた。するとそのような電話はしていないと言われた。


 それならゆきこって誰だったのだろう。


 あれからゆきこと言うひとから電話は来なくなった。


 私は電話はとうろくしていない番号以外の電話は今後一切取らないと決めた。


 皆さんも知らない電話番号には気をつけてください・・・


 絶対にこの世の人からの電話とは限りませんよ・・・





 

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