こぶとり爺さん

のぼりこ

第1話 コブとり爺さん

「昔々あるところにさ。

顔に大きなコブがある2人のおじさんがいたんだよ。その1人がワシね?」


「へー。でも今はコブないじゃん。」


「そうそう!それがさー。近くの山に鬼が住んでてね。脅されてコブをとられちゃったの!逆にラッキーって!」


「よかったやん!」


「んでね!ここからが面白いところやねんけど、この話したらお隣さんが「ワシも鬼にコブをとってもらう!!」って山に行ったんだよ!」


「それでそれで?」


「でもお隣さんは鬼に見せた踊りが下手くそで、逆にコブをつけられてコブが2つになっちゃったんだよ!!」


「災難過ぎワロタwww」


「やろ?wんで、これが巷で噂になって「こぶとり爺さん」ってお話ができたわけ!!聞いたことない?」


「え!?じゃぁアンタがあの有名なこぶとり爺さん!?」


「そうそう、ワシ!ワシが主人公!!」


「え!?でもそれだとおかしくない!?」


「なんで??」


「だって、コブとられてるじゃん。

コブとるのは鬼だし。なんなら

コブ採り鬼・コブとら爺さん・コブ付けられ爺さんの3人じゃん。」


「いや、でも桃太郎も浦島太郎も金太郎も主人公の名前や通り名がタイトルになるし、コブとり爺さんでよくね??」


「いや、だからアンタ、コブとってないじゃん!!」


「ああ、いや、小太り爺さん。」


「えっ。ああ。」


「「小太り爺さん。」」

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