結ビノ言ノ葉
赤羽氏
第1話 思い出
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通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
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いつも祖父と一緒に帰るときに歌ってた。
夕暮れの影になって祖父の顔は見えない。
祖父になぜ歌うの?と聞くと、
「
と冗談を言って笑っているばかりだった。
私が怖がるのを楽しんでいるのだろか。
ただ、一度だけ違う事をボソッと言った、
「言ノ葉に触れないためだ」
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