白ぶちの黒猫

ヘルニア

白黒のテレビと白ぶちの黒猫

{人よ、何故色がついた景色にそのような淡白な物を見る?}


「ニャーオ、ニャ」


「なんだ?腹でも減ったか?」


{ゴーガ?}


{お前たちは物好きだな、在るものを拒むとは}


「ニャーゴ、フシュー」


「お待たせ〜」


{ガー}


{よく見たらこの飯もおかしな色合いだな}


「ニュー、ニャー」


「おう、今日もいい食いっぷりだな!」


{ガー!ゲー!}


{ただの食い物に意地を張るほどこちとら愚かではないよ}


「ニュー、ニャーン」


「相変わらず食うのが早いな!おかわりいるか?」


{ゴンガ!ガー?}


{俺の飯とその淡白な四角形は同じようなものなのか?}


「ニャーニャーニャー!」


「おい、コジロ!それは食い物じゃないぞ!」


{ギーゴンガー!}

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