第三話 勝利宣言だ!

 今日も一日が始まる。一時間目がいきなり総合らしい。授業変更はとても珍しいことだ。普通はまずありえない。だってそれをすれば、前日の帰りの会に伝えられた内容が信用できなくなる、つまり先生が嘘を吐いていると言われても仕方ないからだ。

「起立! 礼! 着席!」

 朝の会が始まった。この会で話せるボリュームじゃないから授業が変わったのだろう。

「みんな。一時間目が国語から総合になりました。今日の総合は中講義室で一年生が集まって学年集会をします」

 学年集会か。

 僕はあることが思い浮かんだ。これは、終戦の時となるだろう。恐らく先生たちが降伏するのだ。それを僕たちに報告するんだ。

 思い返せば、長い道のりだった。最初は物理的に授業を妨害しようとした。でもそれには限界があって、違う作戦で戦っていくことになった。そして僕ら四組だけでは人手が足りなくて、他のクラスと同盟を結んだ。さらにそれだけでも限度があって、先生とも協力することとなった。

 もう僕たちに負ける要素は、ない。僕たちはこの戦争に勝ったんだ!

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