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つまり要約するとこのごろは
「いっしょにすんじゃねえよばーか」ってのが
多すぎて
でもわからんもんかねえ? 私とおなじでなくっていいんだって。
私はそちらさんがたのほうがむしろうらやましいんだって。
こっちはただの戦場だよ。きらきらきらめいて見えるのはたぶん剣がぎらついて光を反射してるだけだよ。
それでも戦いたいならそれなりの体勢とかかまえとか身につけとくれっつーの。
私はそこは友人だからとかもともとの知り合いとかだからで容赦しないし甘くもしないよ。だって戦場だからな。中途半端にして私が切り傷でもつくるの嫌だもん。
あくまでも戦場という文脈においてなら私は、
そちらさんが死ぬことより自分にかすり傷ができることを重視するよ。
そういう人間なんだって私は。というか、戦う人間っていうのは。
べつにそちらさんたちが村や町に生きてるのであればこちらから切りかかったりはしないよぜったいぜったい。
けどそちらさんたちがそこで、えーっ私も戦ってみたいー!とか言ったら
止めざるをえないのは 仕方がないのよ、道理でしょうがよ。
だれにだって戦場はあるよもちろん。
こっちをさんざん平和ボケ扱いしといて、
いざ私が戦いはじめたら、
自分も戦えるんじゃないかな!
だなんてにこにこすんのやめてくれよ殺したくなるじゃないか。
いっしょにすんじゃねーよ、ばーか。
そっちはそっちで生きられてんだからそれでいいだろう、
いまさら 戦いたかった、だなんて言って
私の胸の中心を つらぬかないでくれよ 泣いちゃうから
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