けっきょくロジックを入れなければいけない時点で私には詩の才能が欠けている

けっきょくロジックを入れなければいけない時点で私には詩の才能が欠けている

詩人のたましいはもちたいだなんてずっとうそぶいてはいるけれどまあ本気本気かなんてべつにしても、

けど、私はけっきょくロジックを入れてしまう。ああ向いてない、向いてないねえ、

詩人には向いてないってわかるよ それは能力とかの上澄みの話ではなく根本的な根っこの性格。


けど、けどね

小説なんだろうね、やっぱ、

と思うくらいの矜持だったら私にもある。


詩人や数学者や彫刻家

彼ら純粋美の人間よりも低く

こうべをたれて

そして私はへりくだって論理を用いて俗に語ろう


私の舞台は不本意であっても市井だし

私自身、そこが ときに嫌悪しながらも 最高にうつくしいと

おもうから!


……ああでもしかし詩人だの数学者だの彫刻家だの言って思ったよ。

哲学でいえばあれでしょうギリシア哲学のほうだし

キリスト教で言うならカトリックのほうだし

そういうスタティック とても静的なそれら

私には、とても、たえられなかった

そこが天国であることはとてもわかるのだけれど。


なにが言いたいって、……ああたしかにそれと星というのはあるいはおなじ性質ねえ?

(あるいは私のもっともそばにいてくれる彼もそう、納得だな、この仮説とりあえずはさ)

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