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ほんとうの詩はとてもシンプルであるはずなんだ
感情がシンプルで圧倒的なのとおなじで
★
そのひとこと、そのひとことを出すのにね
何年 十何年 何十年 もっといえば、何百年
かかっているのか、ってことですよ。
歴史が自分を準備してくれた。
人生が言葉を用意してくれた。
そういうのすっとばしてああ才能ねえ恵まれて、と笑ううちはねだからね恵まれないんだってば。
そういうひとはいいわねえ、
ちがうから
才能があるから
変わってるから
なつきさんはちがうし才能あるし変わってるからいいわねえ
だなんて、だからだからそうではない、
私がいまぱっとぽっとここに存在しているわけではないんだよ? 私にだって、
……上等ではないけれど人生あったし生活がある。
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