★46

ほんとうの詩はとてもシンプルであるはずなんだ

感情がシンプルで圧倒的なのとおなじで



そのひとこと、そのひとことを出すのにね

何年 十何年 何十年 もっといえば、何百年

かかっているのか、ってことですよ。


歴史が自分を準備してくれた。

人生が言葉を用意してくれた。


そういうのすっとばしてああ才能ねえ恵まれて、と笑ううちはねだからね恵まれないんだってば。

そういうひとはいいわねえ、

ちがうから

才能があるから

変わってるから


なつきさんはちがうし才能あるし変わってるからいいわねえ


だなんて、だからだからそうではない、


私がいまぱっとぽっとここに存在しているわけではないんだよ? 私にだって、

……上等ではないけれど人生あったし生活がある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る