「私以外私じゃないの」

だれにだって詩はある、だれにだって歌はある。

だれにだって情緒はあるし、だれにだって感傷はある。

夢も、理想も。届かなかったことも。破壊も。破滅も。

どうしようもなさも。いたしかたないことも。どうしてもならぬことも。

いまも。世界も。現実も。

眠るときにみる夢も。

感じること。こころ。

はてしないこと。

私以外私じゃないの

この歌だけはずっとずっと永遠だ。むしろなにを思っていたのか。のちにスキャンダルになる。なろうが。なんだろうが。関係ない、とかではなく、いや、しかし究極的には、関係なく。あんなにもゲスゲスゲスと言われるようになりでもやはり彼らはずっとずっとずっとなんかいでもうたってくれるよ、

私以外　私じゃないの

だれにだってある抱き続ける抱き続けられない抱き続けられなかったいまも手を伸ばし続けるそのそれこそを歌にするべきなんだから、世界は、地に足がついたものが、とても、うつくしい。ほら、こんなにも、汚いのだから、……ゲスなのだから、はっとするほどぞっとするほど、ねえ、うつくしいでしょう！

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