愛は、じっくりと

もちろん、それがすべてではないだろうし、あるいはストーリーとして美化しすぎなのかもしれんが。

私がとりあえずは売れたいと思って、小説を書いて、救済のプログラムのことを考えられるようになったのも、ほとんどは○○のおかげだよなあ。

私がもしいなくなったら、つまりは死んでしまったら、このひとどうするんだろうって。もちろんそれも思い上がりかもしれない。それでもそれで○○は生活していくだろうし、新しい愛というものもまた、そこにあるのかも。

けれども私がいなければ永遠に閉じてしまうことだってありうるよなあ、って。

もちろん私はずっといたい。けれどもぜったいとは言えない。

そしてもっと言えば、○○とのあいだに子どもができて、生まれてきてくれたとして、おそらくは私がその子どもよりは先に死ぬ。

それでも私は永遠に肯定し続けたい。私を愛した私の愛するひとを。

それで、救済のプログラムだもんなあ。

それは私の場合、小説でやるといいんじゃないかって、……ちかっと結びついてくれたからいま、こうしてる。

○○の愛はじっくりだったかもしれないけれど決定的に私を、変えた。


「個別哲学」。

いまできるとしたら、それしかないよなあ。個別性を重んずる哲学。

相対主義、っていうか……個別性、だよなあ……。

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