6/26 オリジナリティ? 王道?
時々悩むんです、どっちが大事か。
カクヨムの海にただ放流するだけなら、書きたいことを書けばいいのに、どこかの賞を狙おうとすると、やっぱり目立たなきゃって思うんです。すると、ちょっと斜に構えなきゃというか、すこしアレンジを加えなきゃ、って思うんです。でもそれが逆効果だったり。そういう経験ってありませんか?
自分はカクヨムコン短編で「それでもソシャゲを止めなかった男」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891665065
というのを出しました。そこまで反響もあったわけではないので、ネタバレ含めて書きます。
いわゆる何も取り柄のない大学生の主人公が徐々にソシャゲにハマっていって、日常生活も破綻していくお話です。
自分が書いた最後はこうでした。
ソシャゲという架空の世界にのめり込んでしまった主人公
→ソシャゲ内の女の子に恋をする
→ある日突然、ソシャゲの世界が終わることを知った
→プログラムに不具合があって本当に終わる
→数十年かけてその世界を再構築する、そのために人生をかけた
→再び出会う
という流れ。
個人的には悪くないと思っていたのですが(どちらかというと大人向け?)、文字数の壁にも阻まれ、だいぶコンパクト(スカスカ)な状態での戦いを余儀なくされました。とはいえ、ちょっと伏線もいやらしい形で入ってしまって、読者の満足が得られにくかったのかと。
では王道はどうでしょうか? こんなストーリーが考えられます。
ソシャゲにはまる、なぜかソシャゲの主人公の女の子にハマる。
→ソシャゲの世界を救う
→ソシャゲの世界が終わる(連絡が途切れる)
→実はソシャゲの世界が本物の世界で、主人公の方が架空の存在だった。ソシャゲ内の世界が主人公という勇者を召喚していた
こんな感じでしょうか。
ただ、この展開、もう他の作品でたくさん出尽くしているんです。実際この前見た「世にも奇妙な物語」でもありましたし、もう十年以上前に読んだ「人工知能は夢を見る」という「あさぬまこーた」様という方の書いた作品(カクヨムのような電子上のお話で、今はもうweb上のどこを探っても見つけられない幻の作品)でもありました。その展開はこうです(おぼろげですが)。
主人公の少年の家に女の子のAIがやってきます。最初は仲良くやっていますが、やがて蔑ろにするようになります。すると、AIが突然いなくなります、置き手紙を残して。「私にとってあなたは大切な存在でした、あなたに大事にしてもらってとても嬉しかったんです……ありがとう、さようなら」その内容を読んで、自分の行動を後悔した主人公。ついに泣き出してしまいます。
そこで話が終わると思いきや、大きな転換をします。
その様子を眺めるAI、というより実はAI、ではなくて女の子が現実で、その少年(ゲーム上の存在)を泣かすことができるか、というゲームだった、という展開です。
AIがそこまで浸透していなかった(というかネット自体あやしかった)時にここまでの作品を書けた作者様には頭が上がりません。
とにかく、この展開で応募するのはだめだろう、と思っていました。でもオリジナリティを出したところで、ウケがいいとは限らない。難しいです。
でもいつかこの「それでもソシャゲを止めなかった男」は王道Ver.でリメイクしたいと思います。書きたいものを書いてupできるのがカクヨムのいいところだと思いますし。
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