4日目 心化粧④

【いいよ。どうしたの?】


【ありがとう。今気になってる人がいるんだけど、これがなのかなのか自分でも分からなくて・・・・・・】


【そうなんだ。具体的にどんな感じ?】


【なんて言えばいいんだろ・・・・・・。なんか、好きだなあって思うし、何しててもその人のこと考えちゃうってのはあるんだけど、その人のこと考えてもドキドキしないって言うか・・・・・・】


【なるほどね。一般論で言うなら“これが恋なのか”を考えてる時点で恋らしい(笑)あと、これは俺の考えなんだけど、恋と友情の違いって実はないんじゃないかなって】


【どういうこと?】


【その感情をと自覚して進むか、自覚せずに進まないか・・・・・・的な。まあ、友達の受け売りなんだけどね(笑)結局、白百合の受け取り方次第じゃないかな?】


(白百合というのはさやかのSNS上での名前です)


【ありがとう。すごく参考になった!】


【それは良かった。俺でよければいくらでも話聞くよ】


 ベニバラはこう言ってくれたけれど、私はメッセージとして記録に残ることに抵抗があったので、思い切ってリアルで会うことを提案した。


 既読はすぐについたけれど返信は返ってこなかった。

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