8 久しぶりに見た幼馴染みのたわわに実った双丘に惹きつけられて目が離せない件について
結局私たち三人は、学校を休むことにした。
急いで登校したとしても、学校に着く頃には三時限目も過ぎているだろうし、授業の大半を受けられなかったのだからもういっそ休んでしまおうという考えだ。
「まあ別に、皆勤賞狙っていた訳じゃないしね。どうせもうこれだけ遅刻しちゃってるならいっそのこと休んでしまった方がお得よね…」
有栖ちゃん、口では狙っていた訳じゃないとか言ってるけど、多分ばりばり皆勤賞狙っていたのだろう。
普段から真面目でずる休みなんて一切しないような子だから、内心とてもショックを受けているに違いない。
「私たちは、結構普通にお休みしちゃうから、今さら一日休んだくらいじゃ関係ないね」
「そうね。うたちゃんがお寝坊してそのままのノリでお休みしちゃうこともあるしね」
「いや、それはダメでしょうよ」
有栖ちゃんと一緒に登校していなかった、私たちが一年生の頃は、私のわがままで学校を休んでしまうということも儘あった。
私が休む時はお姉ちゃんも一緒に休むので自ずと姉妹ともに結構な頻度でサボっていたのだ。
今のように有栖ちゃんと登校するようになった今年の春からはしばらく真面目に学校へ行っていたが、今日こうして久しぶりに休むことになっても特別抵抗感や罪悪感のようなものも感じない。
そもそも真夜中に散歩してる以上、私は朝には滅法弱いのだ。
自業自得のような気もしなくはないが、私に気を遣って学校の始業時間も午後からにしてくれればいいのになぁなんて思ったり。
「こうして久しぶりにお休みしたんだし、みんなでお出かけでもしない?平日の昼間から出歩けるなんてなかなかないしさ」
学校をサボって遊びに出掛けるなんて、まるで非行少女のようだけれど、休んでしまったのだからせっかくの時間を無駄にはしたくない。
「コメットちゃんも一緒に街を歩けば何か異変にも気付けるかもしれないしさ、どうかな?」
「私も、この街のことは気になるのです。一緒に案内して貰えるととても助かります」
みんなでのんびり遊ぶだけではなく、コメットちゃんに街を案内してあげれば、何か異変の手がかりを見つけられるかもしれない。
実に合理的な判断と言えよう。
「お姉ちゃんは別に構わないわよ。有栖ちゃんは?」
お姉ちゃんは勿論OK。
勉強は出来るし、私に関わる事じゃなければお姉ちゃんはとても優秀だけれど、結構適当なところがあるのでこういう悪巧み(?)には進んで参加してくれる。
「私は…」
それに反して、有栖ちゃんはとても真面目で優等生な女の子だから、平日の昼間に学校を休んで遊びに行くなんてこと進んでしたいとは思わないかもしれない。
「その、制服でうろうろしてたら補導されちゃったりしないかしら?警察のお世話になるなんて嫌よ?」
「今時それくらいで補導なんてされるわけないよ~有栖ちゃんは真面目で可愛いね」
「そんな、わからないじゃない!もしものことがあったら親に顔向けできないわ」
「だったら、私服に着替えようよ。そうすれば問題ないでしょ?」
「そしたら私一回家に帰らないといけないじゃない。お母さんにサボりがばれたら気まずいんだけど」
有栖ちゃんのお母さんは専業主婦なので、おそらく今の時間は家にいるのだろう。
優等生の有栖ちゃんは学校をサボったことがバレるのがどうにも気まずいらしい。
ますます真面目な有栖ちゃんが可愛い。
「だったら、私の服貸してあげるよ。サイズもそんなに変わらないだろうし、それならいいでしょ?」
「詩葉の服を?わかったわ。それなら、いいけど…」
何だか恥ずかしそうに赤面してもじもじする有栖ちゃん。
一体何が恥ずかしいのだろうか。
「うたちゃんのお洋服着られるなんて、有栖ちゃん羨ましいわ。お姉ちゃんは、うたちゃんのお洋服だと胸の部分がどうにも苦しくて入らないのよねぇ」
「それだったらもしかしたら私も苦しいかもしれないわね?詩葉ってば貧乳だし」
「何この胸囲格差社会!?お姉ちゃんも有栖ちゃんもそこそこおっぱいあるのに私だけどうしてこんなにぺったんこなの?」
「いいじゃない。お姉ちゃんはそんなうたちゃんのおっぱいが好きよ」
「胸も頭もあんまり成長できなくて、詩葉ってば可哀想ね」
相変わらず変態チックに身体をくねらすお姉ちゃんと、自慢げに胸を張ってにやにやする有栖ちゃん。
「うわぁ~ん。私の仲間はコメットちゃんだけだよ~」
この場で一番身体の小さなコメットちゃんがいてくれることだけが私の救いだ。
彼女のぺたんこな体型には庇護欲がくすぐられる。
「私は人間の年齢で換算するとまだ十四歳くらいなので、これから成長するのです」
「そ、そんなこと言ったって成長するかわからないよ!コメットちゃんは小さい方が可愛い!おっぱいも小さい方がいい!」
私はコメットちゃんに抱きつき、彼女のぷにぷにほっぺに頬摺りする。
小さくて柔らか可愛い。
「う、うるさいのですよ!というか離れて下さい!詩葉は何だか距離が近すぎるのです!」
「いいじゃないの~減るもんじゃないし~。小さくて可愛いコメットちゃんが好きだよ~えへへ」
コメットちゃんを見ていると、何だかちょっかいをかけたくなる。
自ずとボディタッチも増えてしまうし、コメットちゃんの矮躯に少しきゅんとしたりもする。
お姉ちゃんが私を見ている時もひょっとしたらこんな感じかもしれない。
可愛い女の子を前に変態行為に身を染めてしまうのは姉妹同じ…血は争えないのだ。
「やっぱりうたちゃん、ロリコンだったのね!?どうしよう、私も小さくならなきゃ!手始めにおっぱいから小さくするわ!」
お姉ちゃんは精一杯自分の胸を揉みしだき、小さくしようとしている。
そんな奇行に走っても小さくなる訳はないし、寧ろ揉むことで女性ホルモンが分泌されて一層大きくなるのではないだろうか。
「別に私、ロリコンじゃないもん。コメットちゃんだからこんな気持ちになるんだよ~」
「一体何なのですか!いい加減にするのです!」
「うげっ」
我慢の限界を迎えたコメットちゃんのチョップが私の脳天に炸裂する。
見た目に反した重い一撃は、目から火花が出る程に強烈なものであった。
「詩葉もみか姉のこと言えないわね」
有栖ちゃんは私たちから一歩引いたところで顔を引きつらせて腕組みしている。
冷たい瞳で見られるとちょっと興奮するなぁ。
私の中の新しい扉が開く音が聞こえた。
○
「有栖ちゃん、準備はいいかな?」
「うん、いい…けど。恥ずかしいからあんまりこっち見ないでよ……」
「大丈夫、優しくするからね…はあはあ」
私の目の前の有栖ちゃんは、現在制服を見に纏っていない。
柔らかな白磁の肌をやや紅潮させて、有栖ちゃんは恥ずかしげに肢体を晒している。
ふくよかな胸元、細くくびれた腰に、程よくその存在を主張するヒップ。
身につけた下着は扇情的に彼女の美しいラインを強調し、一種の芸術作品とも思えるカーブを彩っている。
下着姿にニーソックスというところもまた、フェチズムを擽られる。
乙女の柔肌が白日の下に晒されている。
それだけで既に悩ましい状況であるのに、やけに恥ずかしそうにしている有栖ちゃんの姿がいやらしさを加速させる。
私の目の前にあるのは、煩悩そのものだ。
私の煩悩がそのまま世界に顕現したと言っても過言ではない、ただただ私の欲望を叶えるために存在する身体。
久々に目の当たりにする有栖ちゃんの肉体は、記憶にある彼女のそれとは違い、すでに大人の色香を纏ったものだった。
私はただ、その美しさに釘付けになり、息を荒くする他無い。
何よりも特筆すべきは、彼女のふくよかな胸だ。
制服を着ている時は判らなかったが、有栖ちゃんの胸はそれはもうこれでもかというほど自己主張をしている。
その大きさは片手では到底おさまりきらないくらいに膨らんでおり、絹のような質感を思わせる滑らかさで艶やかに光を反射している。
女性の象徴、母性の象徴ともいえるその胸は、見ているだけで吸い込まれてしまうような、蠱惑的な魅力を備えていた。
きっと触れれば、手に張り付くような弾力と柔らかさをしているのだろう。
真白の魔性は私を誘うように、呼吸の上下にあわせ、たゆんたゆんと揺れている。
いっそのこと、あの中に埋もれていきたい。
有栖ちゃんの胸の中で窒息したい。
そう思わせるほどに、彼女の双丘はただ存在しているだけで他者を惹きつけてしまうような魅力に溢れていた。
それはまるで咲き誇る花のよう。
私はさながら、蜜に誘われる蝶。
頭の中を、ピンク色の靄が満たしていく。
彼女の頂を、ただ口に含み舐め回したい。
ああ、有栖ちゃんのおっぱいが、欲しい……。
「ねぇ、詩葉ってばちょっと目が怖いんだけど!何だか鼻息荒くない?」
「大丈夫、大丈夫だから。天井のシミを数えてるうちに終わるから…」
「なんかすごくいやらしい雰囲気がするんだけど!ねぇ、私ただ着替えるだけよね?」
「はっ!?そうだった。危ない危ない」
そう、彼女が下着姿になっているのは私服に着替えるためだったのだ。
学校を休んで昼間の街を堪能する。
そのためにただ制服から私服に着替えるだけ。
有栖ちゃんに私のお洋服を貸すために、現在、私と有栖ちゃんは私の部屋で二人きりでいる。
思わず有栖ちゃんの身体がえっち過ぎるものだから何か別のことに励むような気がしてしまっていた。
私ったらおドジさん。
「というか、着替えくらい一人でできるわよ。お洋服だけ準備してくれればよかったのに、どうして私は詩葉の前で下着姿になってるのよ?」
「だって、そろそろお色気シーンが欲しかったんだもの。有栖ちゃんのおっぱい拝みたかったんだもの」
「なんでそんな素直に最低なことがいえるかなぁ」
「私、嘘はつけない性格だからさ」
「そういう問題じゃないでしょ」
ぷんすこぷんすことする有栖ちゃんの胸が揺れている。
私はまた彼女のおっぱいに埋もれたい気持ちになりかけたが、すんでのところで意識を正常に保つ。
「こういうワンピースならサイズ感もそんなに気にせず着られると思うんだけど、どうかな」
私は、春らしい色彩の淡いピンクの花柄ワンピースを有栖ちゃんに手渡す。
切り返しの高い、Aラインが綺麗に出るものだ。
私が着てもちんちくりんな感じになってしまうが、きっとスタイルの良い有栖ちゃんが着ればどこぞのモデルさんも驚愕し真っ青になるほど可愛く見えるだろう。
「あら、可愛いわね。詩葉って、意外と洋服のセンスはいいのよねぇ」
「えへへ~。ありがと」
「まあ、ありがたく着させて貰うわ」
有栖ちゃんは私からワンピースを受け取り、早速それを身につける。
その姿はとても可愛かったのだが、
「やっぱり、ちょっと胸の部分が詰まっちゃうわね…」
すこし緩めのシルエットだったはずのワンピースが、胸の部分だけやけに誇張されたような過激な衣装のようになってしまっていた。
「有栖ちゃん、これ、童貞を殺す服だよ!」
「どうて…って何を言わすのよ!」
思わず胸を両手で隠し、恥ずかしそうに身を捩る有栖ちゃん。
むしろその方が少しえっちだ。
「なにか、上に羽織れればいいかな。このジャケットとか?」
ちょっと前に流行ったミリタリー風ジャケットを有栖ちゃんに着せてあげる。
「これならビッグシルエットだし程よく胸も隠れていいんじゃないかな?」
「そ、そうね。これなら、大丈夫だわ」
有栖ちゃんは鏡の前でターン。
ツインテールとともにふわりと揺れるワンピースの裾が可愛い。
「それじゃあ、準備OKだね!多分お姉ちゃんたちも着替え終わってるだろうし」
有栖ちゃんが着替えている間に、私もパジャマから私服へと着替えていた。
スポーツブランドの三本線ジャージに、デニムのパンツスタイル。
テレビ局の新人ADみたいな遊びのない格好だが、動きやすくて重宝している。
「詩葉は、それでよかったの?」
有栖ちゃんが若干残念そうな目をしていたが、これでいいのだ。
何よりも隣に有栖ちゃんという最高に可愛い女の子がいるのだから私は脇役に徹したいと、そう思う。
「うたちゃんたち、遅かったわね」
リビングに向かうと、そこにはすでに着替え終わったお姉ちゃんとコメットちゃんがいた。
お姉ちゃんの服装は落ち着いた大人の女性らしいカーディガンとロングスカートのスタイル。
見た目だけならお上品なお姉様みたいでとても可愛い。
コメットちゃんは、自分の身に纏っているものは簡単に改変出来るらしく、もともと身に纏っていた白い民族衣装のような衣を現代風にアレンジしたワンピースを着ていた。
長い銀色の髪の毛はポニーテールに纏めていてこれまた高得点だ。
「両手に花で私、うはうはだよ」
三人いるのだから両手どころか背中にも花(?)状態に私は何だか興奮してしまう。
可愛い女の子がたくさんいるっていいなぁ。
とってもいいなぁ。
「では、早速街を案内して欲しいのです」
コメットちゃんはわくわくした様子で瞳をきらきらとさせている。
観測者として知ってはいても実際に体感したことのない街の様子をはやく堪能したいようで、とても浮き足だった様子だ。
「うん、みんな準備出来たようだし、そろそろ出掛けようか」
「もう時間もお昼だし、せっかくだからまずはみんなでお食事でもしましょうか」
そして私たちは、昼間の街へと向かう。
学校をサボり、可愛い女の子たちを侍らせて遊び回れるなんて役得役得。
時々はこういう日があってもいいよね。
今日がみんなにとって楽しい一日になるといいな。
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