第8話 ぎゅってして……
「あっ、おかえりー。お風呂気持ちよかった?」
描いたことなかったけど、腰にバスタオル姿ってすごくいいかも。
もしかしてだけど、誘ってる?
それとも天然?
「えっと、ドライヤー使っていいよ」
上半身裸でドライヤーもえっちかも……。
よくよく考えなくても、このままの姿で一緒に寝るんだよね?
ベットは1つしかないし。男物の服もパジャマもないし。
あたしは、自己責任って言った。
だからこれは合法、だよね……?
「あたしは出来るだけ見ないから。……バスタオルをとって欲しいなって」
お布団の中にタオルはダメ。
だから、タオルをとる。
あってるよね?
あたしは間違ってないよね。
わっ、ほんとに脱いじゃった……。
「ん。ありがと。ベットで待ってて」
どうしよう。
あたしが先に布団の中にいたほうが、気楽だったかも……。
「えっと、それじゃあ。あたしも、服、脱いじゃうね」
……これってあれかな?
見てくれてるのかな?
あたし、見られてるかな?
怖くてそっち見れないじゃん……。
「べつに見ても、いいけど……」
むしろ、見て欲しいって言うか……。
これでも女としてのプライドがあるって言うか……。
……ぱちん。
ひっ、やっば!
無意識にパンツの位置 なおしちゃった!
いまの音、聞こえてないよね?
「えーっとさ。あの……」
どうしよ。
いまのは、はしたなかったよね。
でも、聞こえてた? なんて聞けないし。
「……ううん。なんでもない」
これは、あれだよね。
気にしたら負け。
うん。よし! 気にしない!
「それじゃあ、あたしも寝るから。横にスペース作ってよ」
下着しか着てないのに、体がすっごく熱いんだけど。
誘惑に、のってくれるのかな……?
「ん。……ありがと」
どうしよ。
すっごいドキドキする……。
これって、横顔を見詰めるような形で寝た方がいいんだよね?
そっちの方が、えっちだもんね?
「えっと、おじゃま、します……」
お互いの服がないから、さっきよりも肌の感じが……。
肩幅、すっごい広いかも。
これって、触っちゃっていいかな?
「……」
こんなチャンス、もうないよね……?
大丈夫。あたしは悪くない。
悪いのは、誘惑してる方だもんね……。
「……」
……そっか。ゆうわく。
『ねぇ、もう寝ちゃった? まだ起きてたりする?』
この状態で、あたしがもっと誘惑したらきっと……。
『えっと、お願いがあるんだけど』
『さっきの続き、しない?』
今度は、演技とかじゃなくて。
『うん、さっきの続き』
『こうやって、耳にふー……って』
『ふふ、ぴくんってしたね』
『あたしの御奉仕でさ。気持ちよくなりたいでしょ?』
『……いいよ。気持ちよくしてあげる』
『最初は、今日のお礼』
ちゅっ……♡
『全身であたしを感じていいから、……あたしも一緒に気持ちよくしてね』
ずっとじらされてたし。
『くびすじって、なんだかえっちだと思わない? だから、……なめたげる』
れろべろ……。
『どぉ? きもち、いい……?』
『ん……? 仕返ししてくれるの?』
『……いいよ。……して』
『……んっ』
『……ふふ。ありがと。……気持ち良かった、かも』
『ねぇ、ぎゅってしてくれない?』
『ぎゅーって……』
『なんだか、すっごく気持ちいいね』
『このまま寝ちゃう? それとも、……もっと気持ちいいこと、する?』
『ん。いいよ。気持ちいいことしながら、一緒に寝よう』
『おやすみ』
憧れのえっちな漫画家さんは同級生のギャルでした(こえけん) 薄味メロン@実力主義に~3巻発売中 @usuazimeronn
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