生身の街

私にとって東京が楽なのは、思い出の少ない街だから。

苦手な奴だっていない。どうしても苦手な奴と物理的に離れることは、不思議と、効果がある。

とうきょう、という響きは田舎者の私にとっては、ディズニーランド、みたいな響きだった。


でも今は違う。私はここにしっかりと暮らしている。思い出は積もって、くすぶる。遠く彼方だったはずの街のメッキは剥がれる。

今、東京は、生身の街として、高崎と同じく立ちはだかっています。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る