チェンバロ。

 チェンバロ、という楽器があります。ハープシコード、ともいう。古楽器に分類されることもある鍵盤楽器です。ギターにもハープにも似た音色をもちます。


 このチェンバロが、素敵すぎる。


 前々からバロック音楽にはまっていたのですが、チェンバロのバロック音楽は、ほんとうに素晴らしい。

 とにっかくきれいなんです。音が。叙情的というか、それでいてセンチメンタル過ぎなくて、あっさりしているくせに奥深くって後をひくというか、端整で、爽やかで、それでいてどこかしら甘くって、思いきり良く終わるくせにやけに余韻を残して、ひたひたと耳をくすぐって、黄金律というのかな、それに似た美しさがあって、数学的美しさなのかなこれは、計算されているのか最後まですっと収束していって、その完璧さのなかの歌声に、何かしら語りかけてくるものがあって……ああ、何だかこれでも言い尽くせていない気がする。


 運命めいたものを感じました。

 言葉にすると陳腐ですが、でも。


 大学生になったら、習いたいなと思います。

 ほんとうは今すぐにでも始めたいのですが、時間的にあんまり余裕が無いですし、金銭的にこれ以上甘えるわけにもいかないので。自分のお金で、是非。



 希望がまたひとつ増えました。

 チェンバロ素敵。

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