ゆでたまご

ゆでたまごが好きです。

江國香織さんがエッセイで、ゆでたまごについて書いてからは尚更好きです。ゆでたまごは、「一個まるごと身体に入ってこそ特別な食べ物になる」。すごく共感できます。


話は、昨日。

午前の授業中にふと思いました、

ゆでたまごが食べたい、あのもっさりぱさぱさした、まるいものを、身体に入れたい!

と。

そのあとはもうゆでたまごのことしか考えられませんでした。

昼休み、お弁当を開ける前に、「ゆでたまごが入ってますように……」とお祈りしました。笑われました。

祈りが通じたのか、そこにはゆでたまごがつるんと居座っていました。

ゆでたまごを食べて、私はささやかな幸福感をえました。

そこで、再びふと思いました、

ゆでたまごは、ひとつの生命をまるごと「いただく」から、とくべつにおいしいのかもしれないな、

と。

心をこめて、「ごちそうさま」を言いました。そういうところが、私はつよく日本人です。



今日も食べました。おいしかったです。ありがとう、たまご。

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