第47話 サンカイオーの隠されていたアレ

【条件を満たしました。これよりサンカイオーは変形します】


「はっ?」


 突如として聞こえてきたアナウンスの内容に、耳を疑っている間に。

 飛行中のサンカイオーは変形を始めた。

 各部が分かれ部分的に離れ。

 パーツが伸縮したりスライドしたり回転して。

 頭部こそ出てこなかったけれど、ほぼ人型へと変形してしまった。


「……」


【サンカイオーのみを用い。24時間以内にB級以上の魔物を100体討伐したので。秘匿形態の開放を致しました】


「……」


【陸海空を駆け抜ける、三界の王者サンカイオー。魔物を倒しに、ここに降臨!外部スピーカーがありますので。この様に、毎回叫んで下さい】


「……」


【以降このアナウンスは消滅します。では、よき狩猟生活を】


 これ以降、アナウンスが聞こえる事はなかった。

 ガラスは全てスモークガラスに変化していて、外から中が見えないのが唯一の救いだった。

 ゼノはサンカイオーを車形態に戻すと、死んだ目をして運転を再開し始めた。

 エルフの国では安寧が待つと信じて。

 それだけを心の拠り所として。




 翌日。オプションのスピーカーで内蔵音楽を流していたら。

 サンカイオーのテーマ曲が流れてくる事を、この時のゼノはまだ知らない。





(^O^)/あとがき

 えー、この度。4000PVを楽々突破して。

 このあとがきを書いている40話投稿後の段階で、既に5800PVを超えていました。

 ありがとうございます。

 まだサリアの過去話の詳細を詰めてないんですが、あのその。






 ネタバレ

 サンカイオーの人型でゼノが戦う事はありません。

 アレはネタみたいな物なので、軽く流していただけたらなと。

 それでも登場する予定はあるので、操作方法をハンドルのままかコックピットにするか。

 どちらも相応の愉しさがあって書いてみたいんですけどね。


 今後とも生活魔法をよろしくお願いします。

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