不器用な僕。

頼んだわけじゃないけれど

　こんにちは、こんばんは、おはようございます。夜宵です。最近右と左をよく間違えます。激やばです。

　ともあれ、今回は

『産んでほしいと頼んだ覚えはない』

　と、テレビで誰かが言ってたので、それについて僕と、幼馴染のアキラくん(仮名)と考えたことを書こうと思います。

　結論から言えば、

　まあそうだよね、です。

　誰でも、産んでくれ、頼むっ、て言って産んでもらった人って居ないと思います。僕等が産まれたことなんて、所詮は愛の身勝手ですから。

　でも、だからといって、産めと頼んだつもりはない、だから親孝行なんかするか！産んでくれなくっても良かったんだ！ってのは、ちょっと違うんじゃないかなぁって思います。

　別に、そういう考えの方を否定するつもりはありません。いろんな状況、背景を持っている人がいることは承知の上で、あくまで個人的な意見として、ヒマ潰し程度に読んでいただければと思います。

　さて、話が逸れましたね。

　産んで欲しくて産んでもらった訳じゃないけど、親には感謝……そこには僕なりの考えがあります。あと、一緒に考えてくれたアキラくんの考えが。

　僕は、確かに母さん、父さんと仲良しではないですし嫌いなとこも沢山あります。産まれて来たことを、何度も後悔しました。それでも、僕を望んで生み出してくれたことで、僕は沢山成長した。そこには確かに、楽しい時間、いろんな人からの優しい温度、幸せ、その他諸々の奇跡が、確かに存在したんです。生まれて来て良かった、って、一緒に笑ってくれる人がいるんです。確かに、産まれなければ悲しみも孤独も知らずに済んだ。でも、それは負の感情だけじゃない、正の感情だって、全部全部空白なんです。ほんとに、ゼロですよ？白も黒も何もない。幸せも知らなきゃ不幸でも無いかもしれませんが、幸せを知ってしまった後に、産まないでくれて良かった、なんて僕は言えないです。

　アキラくんも、僕と同じで家族仲は良くないらしいです。よく知らないけれど、多分僕以上に。僕は不安でした。アキラくんは、強いし僕より年もひとつふたつ上だけど、でもたまに、とても淋しそうで、いつかフラッと消えてしまいそうだから。だから

「アキラくんも産んでくれなんて頼んで無い、産んでくれなくても良かった、って言うの？」

　って聞いたんです。そしたら、素敵に笑って

「頼んでは無いけど、結果オーライやから。ここに産まれてお前とふざけたり馬鹿やったりが楽しいから、産まれて良かった。産んでもらえて良かった」

　って言ってくれました。少し気を遣わせてしまったかもしれません。でも僕も、あー、そうだなって思いました。なんなら、今迄出会った人全員産まれてきてくれて良かったなーって。

　出逢えて、良かったな、って。

　本当に、出逢いのひとつひとつが奇跡なんだなぁって。この広い世界、長い時間の流れの中で、たまたま同じ時代を生きられたことが奇跡だなぁって。

本当に、死なずに生きてくれたあの日の自分にも感謝だなぁって。……

　今回長いですね。編集してそろそろ寝ます。今回も読んで頂きありがとうございました。