遊園地

 今回は暗めの話ですが、書き方としてはこんな感じが書きやすいので、このままの書き方になります。


 あと、言い訳になってしまうのですが、コメントを返してから更新しようと思っていたら、コメントの画面にした瞬間端末が驚くほど重くなって、カクついてしまい、コメント返しが難しい状況になっていました。更新が遅くなったのも、それと、学校が始まってしまったためです。なので、コメント返しは少しずつさせて頂きます。


 さて、本題ですが、僕、遊園地とっても苦手なんですよ。

 人が多いし、テンション低いとなんでお前盛り上がらねえんだよ、みたいな雰囲気だされるし、オマケに苦手な写真撮影を要求されたり。


 連休を使って某テーマパークに行くことになったのですが、僕はこのことに対しては行きたくない意思を見せようと思って、行きたくない、行きたくないって言ってたのです。


 前日に小説を読んで居たら、遊園地大好きな姉に言われました。


「こんだけ夜更かししといて、明日疲れたとか文句言わないでよね」


 って。いやいやいや、夜更かししようがしまいが、あらゆる意味で疲れますけども?って思いました。その辺までならまだ許せたんです。


 なのに、彼女の口はそれで終わらず、まくし立てます。


『私は行きたくない学校に毎日行ってるの。夜宵は明日一日、行きたくないところに行くだけでしょ』って。


 カチンときました。凄く。僕、あんまり苛々することって無いんですよ。でも、その一言に無性に苛立ったんです。


 まず、学校は僕もあまり好きではありません。友達と話すのは楽しいし、会いたいけれど、学校の前、毎朝緊張するんです。行けば楽しいのに、行くまでが怖いくらいに億劫。もしかしたら、以前嫌がらせをずっとされてたのが、無意識にトラウマになっているのかもしれません。


 確かに、姉はうちの県でトップクラスの学校に行ってて、大変なのは分かるんです。百点満点のテストなのに、平均が十五点だった、とか。でも僕、家にもできるなら居たく無いんです。母さんの圧力に負け、気を遣い、愚痴を聞いて、母さんは影で僕の悪口を言うのです。


 姉さんが辛いのはそうなのでしょう、ただ、てめえが勝手に僕の辛さを決めつけるな、と。


 いつも、母さんの愚痴被害に共に遭う姉弟だからこそ、自分だけ辛いような言い方なんてして欲しくなかった。


 僕は愚痴を言われるのが嫌だから、言わないように頑張っているけど、言わなければ言わないほど、たまにちょろっと言っただけで


『文句ばっかり』


 って言われる。お前ほどじゃないよって言いたくなる。


 もっとなにも言えなくなる。


 きっと、あの日向き合うことを辞めてしまった僕が悪いのでしょう。


 あの日、腹を割って話すことを諦めてしまった僕への罰なのでしょう。


 今回も、僕はまた姉に何も言えませんでした。ソファでひとり、静かに泣きました。


 なんだか、このままずっと、自分より上の人間からの圧力に負けながら生きていくような気がして、僕はずっと怖いのです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る