不器用な僕。

時瀬青松

突然涙が出てくる。

 とりあえず、現状から書いていくことにすると、元気なときと、気分が沈むときとを繰り返している。


 お昼は、気分も明るくて元気だ。

 だが、夜はなんだかよく分からないけど、気分が落ち込む。特に深夜。


 早く寝りゃあいいじゃねえか、と言われそうだけど、これが眠れないのだ。12時にベッドに入っても1時2時まで眠れなかったり、4時くらいまで起きていたり。


 副作用で眠くなる薬を3日分くらい一気に呑んでみたときは気持ちよく眠れたが、体に悪そうなので、ほんとに辛くて寝たいときしか使わない切り札ということにしている。


 YouTubeで音楽を聞いてるとき、ふと、涙が出てくることがある。別にそれは、すごく感動するうたとかではない。いや、いいうただけど、どちらかというなら、元気になれるようなうただ。なんでも挑戦してみようよ!みたいな。

 その筈なのに、僕は少し辛い気持ちになった。やりたいこと、なんでもやろう!みたいな言いたいこと、言っちゃおう!みたいな歌詞が、ひどく羨ましく思えたのだと思う。


 また話が変わるが、母さんとふたりでいると辛い気持ちになる。


 でもその全ては、僕のせいなのだと、僕は思っている。


 僕が不器用なせいなのだ、と。


 僕がもし器用だったら、うまく人を頼れたのだから。


 僕がもし器用だったら、眠れないからと親に相談して病院に連れてってもらうこともできたから。


 でも、眠れる日もあれば眠れない日もあるのだから、そんな程度で病院には行かないほうがいいのだろうし……。


 よくわからないけど、僕は器用になりたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る