始まりの物語 カトレア王国伝記×女神レティシアの物語
アストライア
第1話 聖国カトレアに住まう兄弟
ここは魔法が使える世界
聖国カトレア。
この世界を創成したとされる
女神が愛した花にちなんで
名付けられし聖なる王国
王国に住まう者は皆、魔法が
大なり小なり使えたが
力が強すぎるがゆえに力に
溺れ闇に染まりし者たちもいた
それらの事は世界がもたらす
何らかの歪みゆえと
考える者もいた。
それゆえに
治安は悪くなっていた
国王自身は護りの役割を怠り
周囲には魔物が徘徊していた
聖なる王国カトレアは
今では聖なる王国と言えない
状態で
女神は衰退した、女神に見放された
と噂が出るくらいだった
街の中でも
喧嘩がわりとあった
そんな日常の中で
喧嘩を見ている少女が呟いた
?「ふぅ、今日も治安が悪いのね」
?「そうだな。」
素朴な服を着た
とある少女が
となりにいる青年に話しかけた
少女の名前はレティシア。
力が強すぎるが病弱である
訳あって冒険家をしていた
青年の名前はファウ
青年はレティシアの
血の繋がらない兄である
訳あってレティシアと同じく
冒険家であり高位の白魔術師である
レティシア「兄さん、街では私にあまり近づかない方がよいわ。兄さんは特に地位が高いのだし。力が強すぎるとみんな異端者として大抵は見るから。皆に距離をあけられてしまうわよ?」
ファウ「構わないさ。気にしてない。それより今日の体調は?マザーから薬はもらったのか?」
レティシア「…大丈夫よ、心配しないで。」
実は
レティシアとファウは同じ
孤児院に住んでいる
仲間(兄弟)だ。
マザーとは孤児院を運営している女性で
レティシアは彼女から薬をもらっている
レティシアは
力が強すぎるゆえにかつて
怯えた両親に捨てられた
ファウは力が少し強い為に
異端者を嫌う両親に捨てられたのだ
ファウ「薬を飲まないとお前の体はきついだろうからな。お前の力と身体を馴染ませておく薬は必須だ。力が強いのに身体がついていかないとは難儀だな」
レティシア「大丈夫よ、さぁ。今日も冒険に行きましょう、兄さん。」
ファウ「ふん、カトレアに栄光あれ」
レティシア「ふふ、カトレアに栄光あれ。さぁ、出発よ」
2人の冒険をする際のいつもの
合言葉から
狩りはスタートするのだった
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