地獄と化した広島
________何もわからない。ただ、光が見えた。
私は体を起こす...目を開ける。
愛子「!!!!????」
言葉にもならない。なんなの?これは...どこ?空は赤と黒に染められていて、電線は歪み、家や建物も溶かされ、道行く人々は皆、皮膚が垂れ下がり、血を流し、水や家族を求めて這いずり回る。
そうだ、母さんは?お姉ちゃんは?どこ?
愛子「母さんどこ?お姉ちゃんどこ?」
立てない。力が出ない。ただただ聞こえる人の声。
???「私の娘はどこ!?息子はどこ!?」
???「ママ、熱い...あつ...い..よ.......」
まるで地獄絵図だ。本当にどこなの、ここ!?まさか...広島?嘘だ...広島はもっと自然が豊かで空も綺麗な青色...こんなの広島じゃない...!!
愛子「母...さ、ゲホッ...」
喋るほど灰がどんどん体内に入って行く。体がどんどん熱に溶かされて行く...このままじゃ死んじゃう...やだ、こんな死にかた...したくない!!!!!
愛子「母さん!!!!!!!!!!」
全ての活力を使って叫んだ。泣き叫んだ。母さんがそこに居ることを...私の声に反応してくれる事を願って...
???「愛子!?どこ!?」
この声...お姉ちゃんの声...
愛子「ここよ!!!お姉ちゃんッ!!!」
鈴「愛子!!!!!!」
今私の目の前に現れた人物は他の誰でもない。お姉ちゃんだ!!
鈴「良かった...生きとったんじゃね...」
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