第5話 一ー五
そして俺はその数秒の理解の後、何とか声を絞り出して「そんなのありかよ。」と言う。その声は決して腹の底から出たものではなく、俺が気持ちよく発声したものではない。しかしその音量はまるで拡声器でも使ったかのように予想以上に大きくなり、俺たちは周囲の客からジロジロ見られる羽目になった。
そして、そんな客の視線も顧みず、由香は俺の元から去っていった。
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