まだ途中なんだけど思い立ったので。
この作者さんの産み出す登場人物たちは皆が皆完璧ではなく、各々が足らざるところに悩んでいるのですが、何が良いかってマンガみたいに簡単に克服しないところなんです。現実のわたしたちだって苦手だったり目を背けていることがあって悩んでいたりするけどそれを飲み込んで生きているように、彼らも同じように悩みを抱えつつ前を向いていて好感が持てます。
作者さんはその上で悲壮感やネガティブなところをうまい塩梅で見せずにバランスを取っているので流石の腕前だなと感心しながら夢中で読んでいます。
遅筆と弁解されていますが、書き殴らず丁寧に紡がれていますのでさもあらんです。
あっという間に追いついてしまうでしょうが、続きが楽しみな作品に出会えました。