スーツケース

 海に私はいませんが、魚達なら居りましょう。波がぶつかり白泡ができた頃、何かが番うかもしれないですが、きっと何もかも変わらないままでいるでしょう。

 君によく似合う服はいつまでも出来上がらない。私が見繕おうと、君自身がこだわりを詰め込もうと、服飾学生であっても、君に似合う服を見つけることはできない。

 いつまでも君は、素肌を忘れずにスーツを着こなしていてください。

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