愛と憎しみ

一子

愛と憎しみ

大嫌いな恋人が私の横で眠っている。

この人はいつまでも私以外を愛し続けた。私はいつまでもこの人だけを愛し続けるのに。

そんな恋人をいつまでも好きでい続ける自分の愚かさが嫌いで、どこか誇りでもあった。私は自分自信を憎んだ。自分がこの人の愛する誰かにはなれないことを恨んだ。

自分の全てが嫌になり、存在することさえ許せないと思った。

「お前が一番だ。」と言われるようになっても信じられなかった。

それでも何となく生きた、それはまだ愚かにも幸せを諦めることが出来ないから。



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愛と憎しみ 一子 @aaaaaaaaaaaaaaaaaa

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