第36話 ノード 2 結節点
ソルのカンオンは、さいど、
カンオンが
一つ、人の
一つ、
一つ、それが
一つ、
などでした。
目の前でおきている
かんちがいされるといけないので、なんども
カンオンはけっして、でしゃばりません。カンオンへの
カンオンは
ばく大な
またしてもアラーム。
一気に、
赤、黒、赤、黒、と
黒で止まりました。
黒の
赤が目を
ストーンズのマークみたいな、クチビルお化け
大口を開け、ベロをびろーんと、二まい出しました。見るまに、三まい五まい十まいと、びらびら
ブリブリ音をたてる
アサクーサで売っているような、カープ(鯉)がウォーターフォール(滝)をのぼる
前の合わせがはだけると、マンキー・ポンチっぽい
とかいってるうち――
アレレなんか変?
と思ったら、
りょう足はさんで、女の子になっちゃった! (マギー審司風)
どんどん、
大地と空気をつんざく終わりのない
やがて
ピッ、とクチビルに
至極色(黒紫)まじりの
おちょぼ口になって色あせ、やせ細って手足がなえ、
よろめいて、四つん
ちぢこんだクチビル。こげ
ぴゅーと、風がふきました。
その土くれはサラサラと
だんだん、モニターから光がうしなわれていきます。
とうとう、黒くなりました。
なすすべなく
しばらく、
とつぜん、スイッチが入ったように、
「ふぁ~」
ナミダメ目の生あくびで、のびをしました。
「で?」
スマートな
「これって、だれの
となりに人がいるみたいに問いかけました。
いっぺんには氏にません。
さいごは
ニオイを
ソルは
うらの方から音がします。草をかきわけ近づくほど、チャカチャカはげしさをまし、目の前まできて、やっとそれが水の音だとわかりました。外れた
それを手にすくって、彼はおそるおそる、口にふくみました。ほっぺにためこんだだけで、けっきょく出してしまいました。
また口に入れます。
ソルは
先にハンドタオルを
赤い点々が着いた
やっと、
あらためて、まわりに
「クソッタレ!」
タッチパッドの
あかるさをともなわない
「クソッ、クソッ、クソッ!」
もうなにも
きゅうにしずかになって、タメ
「――まあいい」
「
「それに、こっからじゃ、なんもできねぇし……」
たしかに、うすいグレーのタッチパッドは
足でドアを
「ちぃっ」
いまいましい声をあげ
「クソ!」
ぬれた足先をつっこみます。
ふりかぶって、思いっきり
でも、だいじょうぶ。
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