ヨ―ネーダー

5-4

　気が付けば部屋の中は暗くなっていた。動画は止めずにカーテンを開けると、外も真っ暗になっている。時計を見ると、8時7分となっていた。

　この時間は、近くのスーパーで弁当が半額くらいになっている。腹も減っているので、軽く着替えて買い物に出る。

　ある人は言った「お腹が減っているときに、食べ物を買いに行くのは良くない。なぜならば、バカみたいに買いすぎるからだ」その言葉の通り、レジ袋2つ持って帰宅する。

　半額の弁当は1つだけで、他は割引ありの惣菜が3つ、缶詰が2つ、チップス3つ、炭酸飲料2本といった具合だ。

　弁当を食べながら動画を見る。

　三人は、相変わらず本編とは関係ないところで大はしゃぎしつつも、進めるべきは進めていく。

　弁当は早々に食べ終わり、惣菜も食べ終わった。今は目を画面に釘付けにしたまま、チップスをつまみ、炭酸飲料を飲んでいる。

　おそらくゲームも後半に入ったのだろう、襲ってくるゾンビが強くなった気がする。そのせいかゲームオーバーがかなり繰り返される。

　時計を見ると11時40分。

　――あと20分で明日か。とりあえずトイレに行くか。

　トイレから戻るとさっそく続きを見る。

　――ヨーネーヅに動画投稿してる人をヨ―ネーダーと言うけど、こんなに1日中ヨーネーヅ見てる俺みたいな奴もきっとヨ―ネーダーって言うよな。

　とかなんとか考えながら、明日も休みなので心配することも無く続きを見る。

　三人とも頑張ってるが、なかなか先に進めない。同じ場面を何回見たことか。それでも諦めずにかつ面白くプレイは続く。

　時間というのは本当に過ぎるのが早いもので……既に2時56分になっている。でも、あと少しでラスボスに……行くか……