ヨ―ネーダー

5-3

　ダークハイヤードフォーは、人間をゾンビにするウイルスが研究施設から流出して、世界中にゾンビが大量発生した、という設定のホラーアクションだ。

ヨ―ネーダーはビッグ、スモールそしてライトニングの三人。

　複数人でのプレイ動画は、それぞれの会話があるというだけで格段に面白くなる。それに加えてこの三人は、助け合いはもちろん、かなり裏切り合うから面白い。

　動画は、スモールによるいつもの挨拶からスタートするが、すぐにプレイが見たいのでだいたい飛ばす。

　スタートしていきなり、かなりの数のゾンビが襲ってくるが、三人は珍しく協力してピンチを脱する。

　その後は、かなり怖い感じの雰囲気が続き、ゾンビが急に現れて絶叫、襲われて絶叫、何かを何かと見間違えて絶叫と絶叫が続く。

　時計を見ると、1時20分となっている。どうりで腹が減るわけだ、楽しい時間は過ぎるのが早いらしく、いつの間にか昼を過ぎていた。

　一旦動画を停止して、昨日コンビニで買って、冷蔵庫に入れていたおにぎりを取り出す。取り出したおにぎりを、1つ口にくわえて動画を再生する。

　このゲームは、クリアーまでにかなりの時間がかかるようだが、ヨ―ネーダーの三人は、本筋と関係が無いところでかなりの時間をつぶすからか、他と比べて動画の本数が多い。

　ゾンビをあらかた倒し、一息ついているところで、ライトニングが後ろから撃たれてゲームオーバーになった。

ライトニングの後ろにはスモールしかいなかったので、ライトニングとスモールが揉めているが、ビッグは我関せずといった感じで……先に……

　目を開き、大きく空気を吸い込む。時計は3時17分、どうやら1時間ほど寝ていたようだ。

　動画の続きを見ようとしたら、寝ている間にだいぶ進んでいたようで、見知らぬ動画が流れていた。

元の動画を探し出し、ライトニングが撃たれる辺りからスタートさせる。

　やはりこの三人の動画は面白い。その後もお互いに襲い合ったり、険悪な空気が流れたりとバラエティーに富んだ内容が続く。