イカレた個人的創作コラム

江山菰

Ⅰ. 物書きの神さま


 こんにちは、おそらく初めまして。江山菰と申します。

 ☆を稼げない、何とやらの横好きなカクヨム物書きです。

 

 さて、突然変な話をします。

 でも本当の話です。


 うちには物書きの神さまが来ます。

 主に私の明け方の夢に出てきます。

 見た感じはこうです。


A. ごく一般的な容姿のスーツを着た若い男性

B. タメ口短髪、方言バリバリの熟年女性


 しかし、具現スタイルが違うだけで、正体は一つのようです。

 なぜうちに来るのかはわかっていませんが、若い男性の姿でやってきたとき、我が家のパキスタン製純毛玄関マットの上にうずくまって


「は~、これこれ。これがいいんですよね~」


と言っていました。

 なので、うちの玄関マットが好きで来るようです。


 Aは主にアイデア出しの補助、資料探しをしてくれます。


「こういう話書きたいんだけど、場の繋がりが悪いんだよねー」


と思いながら寝ると、夢に出てきて


「こういう心理描写を挟めば流れが自然になります。試してみてください」


「なおこの設定はこの後こんな感じで活かせるので美味しいです」


などとやってくれます。

 基本ビジネスライクであまり優しくはないのですが、助かってます。

 一度、


「この曲を聴いてください。そしてこの曲に出てくる米国の都市とそこにある○○大学について調べなさい」


と言われて調べたところ当時書いていたクロニクル作品の主人公の名前・設定に酷似した人物の記念館が大学内にあることがわかり、非常に驚きました。

 私の全く知らないことをサジェストしてくるので、恐ろしいやつです。


 Bは、基本的に創作姿勢や書いているものの方向性にダメ出ししてくる係です。

 今まで受けた一番のアドバイスは


「あんたの文章はくどい。文としてうっとうしいからがんがん削りなさい。伝えたいことの6割も書けば上等」


 だったので


「それでイメージって伝わりますか?」


と訊ねると、Bは


「読者を信じなさい」


と言い切りました。

 確かに私の文はくどくなりがちなので、Bのいうことを肝に銘じて今もやっています。まだくどいとこがありますけども。


 この物書きの神さまがついていても、pvも☆も稼げません。 

 なので、神様ではなく浮遊霊とかみたいな、大したものではないものなのかもしれません。


 それはそれでもよいのです。

 この二人が来ないと何も書けません。

 で最近、来てくれなくなっています。

 どうすればいいんでしょうか、私は。


 なお、私は0感で幽霊を見たことはありませんが、ぶらぶら歩いているとやたらと神社や祠に出くわします。

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