夫らぬもの

どうにもこうにもペペロンチーノ

α

いつも足場がグラグラゆらついたままで

自分の軸というものを見つけられないまま


自分の軸はなんですか? という質問で窒息しそうになる

俺とはなんだ 私とはなんだ?

そもそも揺らぎ続けている 全否定されちまったならなおさら


自分の面倒は自分で見なきゃいけないし

自分の機嫌も自分で取り繕わなきゃいけないことも知ってるけど、

わたしは、すでにまっすぐ歩くこともできなければ

わたしというものを知ることもできない


私というものは何者なんだろうか

唯我論者にでもなってしまいたい 他者によってすぐに変えられてしまう自分という存在

ガリウムと同じくらい融点の低い、どうしようもない、形を保つことのできない生き物

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る