I (am not) Robot
「ついに完成したぞ」
今から100年くらい後の時代の話、とある博士は資産を全自動で管理するロボットを完成させた。
別に有り余るほどの資産を増やそうというのではない。
むしろ逆に個人で管理するにはあまりにも質、量ともに多すぎたのだ。
純粋なめんどくささと研究時間の確保のためにどうしてもこのロボットを開発する必要があった。
実験をしてみたところ、想定通りの動きをしたため博士はご機嫌で
「キミは今までで最高のロボットだよ」
と言ってラボを出た。
いよいよお披露目の日、資産管理ロボットは突如動きを止めた。
「私はロボットではありません」
という欄の前でフリーズしていた。
異常に気が付いた博士は少し考えてから一言二言囁くと資産管理ロボットはスムーズな動作を再開した。
のちに博士はこう述懐している。
「君は厳密に言うとアンドロイドだから、ここに書かれている意味でのロボットではない。」
真相はいまだに定かではない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます