I (am not) Robot

「ついに完成したぞ」


今から100年くらい後の時代の話、とある博士は資産を全自動で管理するロボットを完成させた。

別に有り余るほどの資産を増やそうというのではない。

むしろ逆に個人で管理するにはあまりにも質、量ともに多すぎたのだ。

純粋なめんどくささと研究時間の確保のためにどうしてもこのロボットを開発する必要があった。

実験をしてみたところ、想定通りの動きをしたため博士はご機嫌で

「キミはだよ」

と言ってラボを出た。


いよいよお披露目の日、資産管理ロボットは突如動きを止めた。

という欄の前でフリーズしていた。


異常に気が付いた博士は少し考えてから一言二言囁くと資産管理ロボットはスムーズな動作を再開した。


のちに博士はこう述懐している。

「君は厳密に言うとだから、ここに書かれている意味でのではない。」


真相はいまだに定かではない。

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