SF 短編集

宮脇シャクガ

お品書き

数が増えてきたので整理、メモと簡単な内容紹介


・π=3

現在のところ表題作。

「気持ち悪くなる」、「ひっかかる」ことを狙って書いた作品。

シュール系。


・メトセラのコラ

「メトセラの子ら」から長命族=メトセラとする。

SFは間口が広く、こういうのもありますよ。というタイプのやつ。

おバカ系。


・数学的文学的掛け合い

文学的な解も数学的な解も作者にもわかりません。

(数学的な解から文学的な解が導き出されるため)

SFの外のジャンルでは単なる意味不明になる作品。

作者はそこまで考えてない系。


・夏休みの宿題

作者内シェアドワールドの作品。

カクヨムでは発表を少しでも時系列順に直そうと思った。

先に短編で発表してしまったため、こちらに再掲載となってしまった。

作者はお気に入り。


・世界のひと雫  /  Wring World

軌道エレベータを下から見てみたくて絞り出した(Wring)ひと雫の世界。

何かのオープニングに使おうとしたがカクヨムにアクセスできるPCがお亡くなりになったためにそのまま没案に。掘り起こされるまで2年待つこととなる。

作者はお気に入り。


・相手の嫌がることを進んでしよう

厳密にはSFではなく寓話の類だが、こういうSFもある。

書き溜めや再利用でなくカクヨムの純新作。

カクヨムの読者様方のレベルの高さに救われ、フルスペックで書けた作品。

きちんと裏を読んでほしいという意味で星新一ではなく草上仁に寄せてみた。

ここ以降は令和8月以降の作品となります。


・「泳ぐ」という動詞の再発見

星間宇宙移民船団云々な世界の広報チラシメールを想定。

遥かな未来で読まれることなく削除されるメールってこんな感じかなと。

移動する島2号型コロニーをイメージ、動力源と光源は知らない。


・巨大ロボット レイワに立つ

パトレイバー、ダイガード、バンピートロット、フルメタの好きな人向け。

現場系の仕事がわかる人にはなるほど、そうでない人にはそうなのかー、となるように書いてみた。

何作かに1つ入れるようにしているコメディ調と見せかけて、本人にとっては至って真面目な思考実験。この鉱脈を掘れたら面白そうだが、今のところ能力も時間も足りないのが悔やまれる。


・概念語会話入門

私たちは結構な頻度で概念語で会話をしている。という友人との雑談がきっかけ。

書いてる途中で、『七胴落とし』の短編に類似のネタがあった気がして神林長平風味を避けようとした結果、はなかっぱに思考を飲まれる。前述の理由により、字数を増やしてコンテストに参加はしないことに。


・星闘

フォウニーウォーっていいよねって話。相互確証破壊のもたらす平和。お互いに再生産が可能なだけの人口を有しているので、案外それぞれの本国が滅亡するまで仲良くやってるのかもしれません。そして、ようやく脱出したころには手を取り合ってすっかり非文明的になったお互いの領土を復興させていく一大スペクタクル。

…もしかして「ファウンデーションシリーズ」がこんな感じだったかもしれない。

まあ、気にしない。


・バナッハ・タルスキーとハウスドルフ次元の文章

つまり、こういうことである。

タイトルから賢明な読者はエンドレスエイトを想定して生暖かい目線になると思われる。何回目かになるが、作者は数学が苦手なので、数学畑の人からすればエレファントなものが出来上がる。しかし、挑戦することを止めることはできない。

いつもの不条理というかシュールな奴。


・リンゴは冷やしておいしく

作者的には「いつものいっちょう!」という感じである。

フォールアウト的な世界観を想定。

うまくどんでん返しにつながらなかったので解説をいれることにした。


・思考実験 金魚すくい

思考実験の癖に言いたいことがうまくまとまっていないのでやり直したい。


・名探偵くんくん君

名探偵くんくんってもしかしてローゼンメイデンかと思い、くんくん君に変更。

ソシュール・デリダ的な観点から、最初に書かれたaと最後に書かれたaは違うaなのかという疑問から、物理的な属性を持っている以上、2つのaは違いうるのではないかという発想から生まれたもの。

時間が少しずつ取れるようになったのである程度は再建していきたい。


・虚無の仕事術 ヌルオードライブ

バカ理論を真面目に語るというやってみたかった奴。

元ネタ知識があればむむっと思う人もいるかもしれない。


・おそらくは人類3番目の職業

とある職業について考えた結果。

草野原々テイストが出せていたらとてもうれしい。


・4億と6億

人類から見れば無限とも思える時間と資源を使って強くなるあいつらにいずれ敵わなくなることは自明なので、同じ試行回数でより高い学習効果を身に着けた方が勝つというTCGでいうところの「リミテッド」のようなレギュレーションが未来の主流になると思います。2020年は人類知性のきらめきと可能性を感じることができた最後の年になるかもわかりません。


・米の力だ

サクナヒメをプレイ後、思いついた作品。誰にでも予測可能な範囲の予定調和の天丼に向かって全力で駆け抜けることを主眼とした。


・I (am not) Robot

流石にアイロボットとはつけられなかったのでこのタイトル。

(I think get no) Satisfaction みたいなものですな。きっちり作ると後で拡大解釈して脱法的な運用にならざるを得ないのは常かなと。「私はロボットではありません」というチェックボックスって将来どうなるんですかね?


・アレがいない世界

UMAです。


・コロニー生まれはシャンプーをしない

執筆時点の知識と想像力を総動員して書いたもの。人毛の有効利用について後で調べた記憶。


・果実

極限まで削った小品、プチッという一瞬を表現したつもり。


・防ぎたい未来

実は2050年代には現在の限界集落は壊滅するそうです。雑に耐用年数から逆算して予想を出したインフラより先に人類の方が撤退するのは予想外でした。

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