どうやらおかしなことが起こっている、それだけはわかる。でも何が? 一体どこが? その一欠片も知らされないまま物語は進行していきます。でもその中で必死にもがきつづける主人公。そして最後には……。通常なら経験することのないシチュエーションの中で頑張り、乗り越える姿は読むものの心を揺さぶります。斬新な視点で、思わずお見事と叫びたくなる作品でした。