それでも地球は回っている
107号室の住人
プロローグ
18時、駅に君を迎えに行った。
1時間40分を爆睡した君はとても眠そうで、夕方なのに「おはよう」と言った。
よくサイゼに行った。
ドリンクバーでは君は必ずオレンジジュース、メロンソーダ、紅茶、緑茶の順番でとってくる。
何故その順番なのかと聞くと、「なんとなく」だと言って君は笑った。
時には家でご飯を作ってあげた。
スーパーですき焼きの具材を一緒に買った。
君はカゴにこっそり高い肉を入れようとしていたっけ。
高校の時と比べて長く伸びた君の髪は背中まであって、乾かすのが大変だと嘆いていた。
濡れたまま寝ると風邪ひくよ、と言うと「それなら君が乾かしておくれよ」と言いたげな目で僕を見てくるんだ。
そのあとは…
畜生。
僕はまた同じ夢を見ていた―
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