千賀子の両親


母 

宍塚佳代 故人

田舎の花守の一族の娘。本人と両親に霊力はなく先代、先々代に花守が数人いた程度。

軍の保養所に療養に来ていた柳竜次郎と恋に落ちるも、それは竜次郎の計略であった。

両親に甘やかされて育ったため、夢見勝ちで現実を知らず、出会ったばかりの竜次郎を運命の相手と思い込み信じきる。


竜次郎との交際を両親に反対され夕京に駈け落ちする。間もなく娘千賀子が生まれるが、佳代同様霊力を持たなかったため竜次郎に用済みと判断され捨てられる。その際未入籍であることや、霊力を持つ子が欲しかっただけであり佳代自身を愛してなどいないことを告げられ絶望する。


竜次郎に捨てられた後貧しい長屋暮らしをするが、自身が働くという選択肢はなく周囲の施しや幼い千賀子が奉公に出て稼いだ金で生活していた。千賀子を愛していると言うがその実、娘を愛している自分を一番愛している。


後年病を得、千賀子に看病されるも自らの不運を嘆くばかりで、遂に千賀子を労うことはなかった。


柳竜次郎 存命

帝国陸軍少佐であり、千賀子の父。

佳代と同様花守を排出する家系であったが自身に霊力はない。その事に対して異常なコンプレックスを抱いており、我が子に霊力を持たせ優秀な軍人兼花守とすることを夢見ていた。沢山の妾と子供がいる。


下士官であった頃訓練中の怪我により療養に訪れた地で佳代に出会う。最初は夢見勝ちで愚かな娘と見下していたが、佳代の家系を知り計画の手始めとして利用した。


生まれた千賀子に霊力がないと知るとあっさり妻子を捨てた。その後、同じ様に花守の家系から妾をつくるも、霊力のある子供には恵まれなかった。

妾と子供達に対する感情は特になく、正妻とその子もいるが何れにも愛はない。


霊境崩壊時に千賀子に霊力が宿ったことは知らない。

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