王都動乱

[アースロイドサイド]


王城粛清より数日後。アースロイドの国王就任と妃のお披露目があり、名実ともに、王都を支配し、その後数か月かけて王都に住む、貴族、商人などの粛清を始めた。ある貴族は、屋敷や財産すべてを奪われ、妻や子、そして、その愛人までもが粛清の対象となり、商人も同様であった。特に奴隷商人は悲惨で、粛清の傍ら、脱走した奴隷達に、撲殺され、妻や娘、愛人は犯され続け屈辱と快楽によって廃人となり、殺されていた。


「きゃーー。たすけっ。うふっ。ああん。いやーやめてー。きもちいいー。」最早、苦痛なのか、快楽なのか、わからない叫びが、あちらこちらから聞こえる。だが、誰も咎めるものは、いない。奴隷達のターゲットは空くまで奴隷商と、その関係者だからである。そんな中。アースロイドから、ある[通達]があった。「これより、我の命令が絶対であり、我と我が国に仇名すものは、いかなる者も一族すべてを殲滅する」っとあった。これを聞いて喜んだのは、以前のアースロイドを慕う平民達だったが、アースロイドは、その平民達すらも[王国に逆らう者]として、すべてを虐殺したのであった。その時のアースロイドの姿は、ギラギラとした目付き、冷徹なオーラと、悪魔の様な威圧があり、虐殺中も笑っていた。「ウハハハハ。死ね、我に逆らう者は、死んでしまえ。」




「アースロイド様は、悪魔に取りつかれてしまった。いいや、あれは、最早魔王の所業じゃ。」


「もはや地獄しか残っておらぬ。」


「誰か、私達に救いの手を・・・・」


ある者は、天に願い、また、ある者は、子や家族を守る様に抱き、泣いて耐えるのであった。そして、その姿を王城のテラスから見ているアースロイドがいた[すまぬ。すまぬ。今は耐えてくれ。]と、心で叫ぶのであった。




その後、アースロイドは王都周辺の貴族への粛清と言う名の虐殺を始めた。

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