第3話 ただのいぬのようだ

 メグと言う名の少女の後を付いて行こうとしたら叔母さんに首根っこ捕まれて庭に放り出された、食堂は動物禁止か、意外と衛生面はしっかりある世界らしいが、困った事に二人が居なくなった後に残るのは当然俺とルルさんの二匹になるのであって、さっきまで怒られていたルルさんが此方を見ている…


 取り敢えず意思の疎通を図ってみよう


「きゃん」こんにちわー


「ボォフ」…


 …ん?そういえば出会った時もただの鳴き声しかしなかったな、え?疎通無理系?


 どーすんだよ!人間とも意思の疎通が無理なのに動物も無理なの!?


「きゅーん?」あの、マジ話せませんか?


「ボォフ」


 おい、どーしろっての、ほらこういう時ってチートで現地語おーけー的な、ほら、神様に。


 …出会った覚えがない、そもそも何で異世界に居て犬になってるのかも分からないのに?


 取り敢えず、落ち着いて、えっと、寝る。

起きたら夢オチの可能性もあるあるさ、あー日差しが心地いいー、寝よう、だからルルさんこっちに来ないでください。


 あっ!ちょ!舐めないで?大きさ考えて!

ベロベロされる度にコロコロ転がる、舐められながら庭の上を転がる!止めて!ボールじゃねーんだよ!酔うからぁー…



「あれ?わんちゃん、ルルと仲良くなった?良かったー」


 いろんな意味で死にそうです。

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