ずーーーーーっと、
カクヨムを始めた時に、2話目までだけ読んで、
フォローしていた小説なんです。
読み終わった時に、
「あ、これめっちゃ好きなやつだ」
と思いました。
同時に、
「読み終わったら、終わっちゃうんだろうな」
と思って、そっとフォローをして、大事に寝かせておきました。
この物語を読みたい時が必ずやって来て、
その時こそ、僕の心のひび割れに、
そっと染み込んでくれる物語だと思ったからです。
それはその通りだったのですが、
ここに書かれている物語は、この作品だけではないですが、作者の都合で非公開になったり、削除されてしまったりします。
自分の心の、寄りかかれる場所が、
いつでもいつもそこにあり続ける訳じゃない。
そんな、悲しい現実を、僕は以前経験しました。
この作品を読むと、そんな悲しい出来事を思い出して、
いつ消えて無くなってしまったとしてもいいように、
心の中に入れとこう。
と思って読み終わってしまったのが、今です。
なんとなく、僕の今のこの、
なんとなく寂しい気持ちに寄り添ってくれるような気がしました。気がしただけですが。
インターネットにある僕たちの好きなものは、いつまでもそこに居続けているわけじゃなくて、
彼や彼女たちも生きて、辛くて、悲しんで、それでも生きてくれているから、そこにいるんだな、と思いました。
僕は鈍感で、なかなかテレパシーが入ってきませんが、心のミュートは外しておくことにします。
僕もここで、なんとか生きている。
あの人が生きていれば、僕もなんとか生きていける気がする。
そんなあやふやな、曖昧な、紛れてしまいそうな、消えてしまいそうな、空気によって、僕は生かされている。
この物語がいつか消えてしまう、その日まで僕は、その声を聞くために、生きていこうと思います。