第10話 昂る純心
ああ! 何ということだろう。愛する貴方の思うがままいきたいと思うのに、それどころか私はいま、あなたを疑いさえしている。 ひどくちっぽけで狭小な魂
うまくいくと、気分が昂って、さながらイカロスのように、翼を広げて飛び去ることができる。その時だけ、私は私にとって不都合な俗世を忘れていられる。だが、空に届こうと近づけば、カフカのように、太陽の光にすら耐えられず、脆弱な矜持はまた新たに灰になる。これが私の人生であり、私の恥知らずの生涯なのだろう。 wing for free
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます