2019/09/03(火)

 今日は昼にヨガの先生と会ったが、期待していた以上のことは起こらなかった。私と先生とは向かい合って座り、ざっくばらんに喋って二時間を過ごした。先生は一貫してスピリチュアルな真理を私に伝えようとしていて、私は先生が言っていることの大体を理解できたつもりでいるのだが、前にヨガの教室に通っていたときのような「体でわかる」感じはしなかった。「慈悲の心を持って善に生きる」とか、「すべてを肯定する」とか言われて、その意味はつかめるのだが実際にそのように生きるということを想像も実践もできない。ヨガの教室に通っていた当時は、そのような素晴らしい生き方に近づくことは私の希望だった。

 先生は、「命のことを考えないと」と言った。その言葉は私の胸に刺さった。私は最近やっと、目の前の現実の世界というものをある程度自然に受け入れられるようになった。しかしそれだけではダメなのだ。私はこの先の人生をどう生きるかをもっと真剣に考えないといけない。

 それで、先生がくれた実践的なアドバイスは二つ、「体を動かしなさい」、そして「自然を見なさい」ということだ。私はこれらをはいそうですか、と受け取っただけで実践しないだろう。今の自分の生活にこれらの要素が圧倒的に足りていないことは言われるまでもなくわかっている。しかしどうしてもやる気が起きないのだ。運動や自然の人生に対する本質的な必要性を、私はまだ実感していない。

 私は今のところはまた教室に通いたいとも思わないし、この先生ともうこれ以上会いたくないとも思わない。少なくとも今はそういう宗教的な人や場所とは少し距離を置きたい。しかし先生が今日話してくれたことたちは、私が人生をかけて考えるべきことのリストに間違いなく入っている。それは小説にも反映されるはずだ。

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