「言葉」が出来る-聞ける、話せる-ことについて

椿童子

はじめに

「言葉」が出来る-聞ける、話せる-ことについて 私たちは耳が聞こえますから(正常な聴覚を保有)、言葉は耳で覚え、成長するに従い、それを文字で覚えます。これをもう少し細かく言うと、例えば、「おはよう」という音を聞くと、朝だと思い、それが、朝の挨拶であると認識し、後になって、「おはよう」と言う文字でそれが表記されることを覚えます。 次はある文献の引用ですが、なるほど!と思いますのでお読みください。


<引用>

子供は最初に、親から聞いた音で、それが何を意味するかを認識します。 記憶にない頃のことですが、母親から「ママ」、「オッパイ」と教わります。 赤ちゃんは母親に抱かれ、お腹が空いたらオッパイを飲み、お腹が一杯になれば眠る。赤ちゃんにとってはそれが全てかも知れません。


母親は「ママ」という言葉を何度も何度も赤ちゃんに教え、赤ちゃんは「ママ」という声の響きが母親に関連していることに気付きます。そこで、ある日、母親の声の響きを真似て自分でも「ママ」と言ってみる。すると、母親からとても嬉しそうな雰囲気が返ってくるのが感じ取れる。


だから、母親に「ママ」という声の響きを対応させる事が正しいと感じ取る。「ママ」という言葉を理解出来るようになれば、まもなく「オッパイ」という言葉も理解できるようになることは言うまでもありません。

お腹が空いたとき、以前は泣き叫んで母親がオッパイをくれるまで待つしかなかったが、今では「オッパイ」と言うだけで簡単にオッパイにありつける。「ママ」と言えば、すぐに振り向いてくれたり抱いてくれたりする。いったん言葉を覚えると、その言葉によって母親と意志疎通をはかることが出来ることに気付く。


子供にとってこれは大発見であり、大きな喜びです。子供にとって言葉はとても便利で興味深いことであり、新しい言葉を覚えることによって自分の世界がどんどん広がっていく。言葉は自分の生活に密着しており、言葉を使い、新しい言葉を覚える事ほど楽しいことはないのです。


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