無題
翠幽月
影
ごくありきたりな話であることをご了承いただきたい。夢かどうかも、実際に体験した話かも、私自身分からないのである。
真夜中、正確には午前二時ごろだったと思う。ふと、目が醒めた。元々眠りが浅いため、いつものことかと思っていた。もう一度寝なおそうと思った時、部屋の入口にぼんやりとした人影のようなものがいる。
私の部屋は、入り口のすぐ左にベッドが置いてあるため、誰かが入ってくればすぐわかる。暗いと言っても真っ暗でもない、人や物を認識できる程の暗さだ。しかし、そこにいたのは「人影」だったのだ。顔もぼんやりとして見えないし、体も、何もかもぼんやりしている。何を言うでもなく、立っているのだ。私は一瞬驚いて、何か良くないもを見てしまった気持ちになった。でも、何故かすぐに寝てしまった。
翌朝になっても、あれは夢だったのか分からないままだった。寝不足のような気もするが、夜中に起きたかもよく思い出せなかった。色々ストレスも溜まっていたし、あれは夢だったと今では思うようにしている。ただ、それが本当に夢だったのかが気がかりで仕方がない。
無題 翠幽月 @long-sleep
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