宇野橋
伊崎夢玖
第1話
今や携帯を持たない人はいないだろう。
老若男女、誰でも一台以上携帯を持つ時代がいつの間にか到来していた。
時代の波とは恐ろしい。
本人が気づかぬうちに到来して、気づかぬうちに去っていくのだから。
そういう点では、流行と同じかもしれない。
また最近は小学生くらいの子供にも携帯を与える家庭も増えた。
凶悪な犯罪から子供のみを守るため、という理由をよく耳にする。
親としては真っ当な理由で携帯を与えているが、子供としては遊び道具が貰えて嬉しいくらいにしか考えていないだろう。
様々なアプリがあり、遊ぶ分には面白いと思う。
しかし、携帯を買い与えられていない子やアプリを知らない子は仲間外れにされるようないじめもあるらしい。
たったそれだけのことなのに、すぐに仲間ではないと切り捨てるという。
彼らの意識の中では、運動会で物議を醸し出していた『足並み揃えて、皆で手を繋いでゴール』みたいなものなのだろうか。
一人でも違う行動をしたらいけないのだろうか。
元々人間は十人十色。
違っていて当たり前のはずなのに。
何が彼らをそうさせてしまったのか。
時の流れと共に変化していった結果なのだろうか。
情報過多社会と言われる今日この頃。
虚偽の情報も多々見受けられる。
しかし、そんな中真実もまた存在する。
真偽を見分けられる目を持っていれば、何か違った世界が見えるのかもしれない。
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