Behind the scenes 2. 場所 - Act. 1

【登場「場所」紹介】


物語の舞台となった場所を紹介。


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【防護船】


小回りの効かない大きな連絡船を、賊や隕石、宇宙を漂う廃棄物などから守る為の船。レーザーや防護スクリーンなどが装備されている。


サイズも様々だが、ミィヤたちが乗っていたのは数十人が搭乗する訓練専用のもの。それぞれが割り当てられた役割を、シフトを組んで交代で受け持つ。地上側に着いた時は停泊してメンテナンスを行う事があるが、母艦側には殆ど滞在せず、母艦発の別の連絡船の防護にそのまま切り替わる。



【訓練校】

正式名称は「空中船艇軍空士候補生育成訓練学校」。


ダミメの街にある、空挺軍の空士と技術空士を育成するための四年制の学校。一般教養と、空挺での勤務を前提とした様々な訓練がなされる。二年間の合同学習の後は専攻に分かれて訓練を受けたのち、仕上げとなる半年間の実地訓練がある。


場所は港からほど近く、遠方からの生徒を受け入れる為の寮も完備されている。学校周辺は、訓練生をターゲットにした商業施設も賑わいを見せている。


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大学と専門学校が合わさったようなイメージです。

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【PMJ】


ミィヤ達がよく訪れる、訓練校の寮の近くにある飲み食い処。自動調理ではない料理を振舞ってくれる。古いタイプのピアノが置かれており、ミュージシャン達が集まってセッションしていることも。たまにダンスパーティが催されるらしい。



【ダミメの街】


マザー・グリーン空挺軍の「港街」として、周辺の各国から軍が自治を認められている地域。マザー・グリーンと地上を繋ぐ連絡船が発着する港があり、その周辺は関連の産業で栄えている。


世界に数艇ある空中船艇の「港」は必ずしも海に面していないが、ダミメにはいくつもの川が流れ込む複雑な入江があり、街の周辺は豊かな自然に囲まれている。因みにダミメという名は、遠い昔にこの地に住んでいた先住民の付けたものらしい。


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ダミメの港は水と緑に囲まれた米国ワシントン州のシアトルの街をイメージしています。

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【ミィヤの実家】


ダミメの街の北の、深い緑に覆われた郊外にある。訓練校や港までは、自動運転車だと一時間くらいかかる。ミィヤを養子に迎えた叔父叔母であるミカエルソン夫妻と、その息子ケントが住んでいる。娘のエリアナは嫁いで家を出たが、よく旦那と娘と遊びに来る。



【湖のほとり】


ダミメの街から少し離れた、手付かずの自然が残る場所にある大きな湖。絶好のお昼寝ポイントは、ヴァースが2年ほど前に無輪ジェットでツーリング中に見つけた。



【ヴァースの家】


ダミメの街の南の端に位置する。ヴァースが地上に降りてしばらくしてから買った。一階にはガレージと食料庫、二階と三階に生活空間がある。ヴァースの不在時は、ティーチが管理(居候)している。



【PTX】


港の連絡船乗り場の入り口にあるカフェ。座り心地の良いソファーが並べられていて、出発前や到着後の寛ぎのひと時を提供してくれる。コーヒーの他、身体に悪そうな着色具合のフラペチーノも販売。



【連絡船】


マザー・グリーンと港を往き来する船の総称。大小様々なサイズがあり、役割も物資運搬に特化したものから旅客船タイプまで様々。母艦到着までかかる時間もそれぞれ違う。



【マザー・グリーン】


空中船艇軍の母艦。現在地球を旋回する空中船艇のうち一番最初に作られたもので、サイズは最大級。それは一つの街に相当するレベルで、内部にはいくつもの移動手段が用意されている。地球に面する側に生活や商業空間があり、その反対側は軍事施設に覆われている。



【連絡船広場】


母艦と地上を繋ぐ連絡船への、母艦内の乗船場入り口に隣接する円形の広場。上部は数階分吹き抜けになっており、商業施設が立ち並ぶ。


吹き抜けの上の天井には地球の全体像の映像が映し出されている。植栽と人口滝に飾られたエレベーターがあり、その入り口の上には緑色の女神像が飾られている。


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巨大なモールかアウトレットみたいなイメージです。

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【士官専用住居区】


母艦内の士官学校を卒業した士官にのみ居住が許される住居区。軍の中枢である特別区画にほど近く、主に独身者向け。士官が必ずしも住まなければいけないわけではなく、母艦内に実家のあるものや自主的に住居を手配する者もいる。



【特別区画】


軍の中枢部。マザー・グリーンの中央付近にあり、艦長やその他幹部の執務室と、主要司令室がある。因みに艦長邸宅もこの区画にあり、より厳重なセキュリティのもと保護されている。



【艦長執務室】


マザー・グリーン艦長の執務室。二重、三重のセキュリティチェックを通らないと入れない。艦長邸宅と、側近の執務室や応接室にも隣接しており、執事も常駐。裏には巨大な温室庭園がある。



【温室庭園】


艦長の執務室裏にある、巨大な庭。人口太陽の照らす半円球の空間に、芝生と様々な植物が植えられている。


中央付近は、マザー・グリーン内で唯一、あらゆる電子機器の干渉が及ばない場所である。



【アクレス家屋敷】


ヴァースの生まれ育った実家。空を模した天井のある巨大な空間の下に作られた区画にある戸建ての屋敷で、庭まである。比較的旧式のつくりだが、使用人達によりよく手入れされている。


一階には応接間、ホール、食堂、炊事場、備蓄庫や使用人控え室があり、二階に書斎や寝室がある。


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ヨーロッパ風の邸宅をイメージしています。

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【空士寮】


新任の初等空士達が割り当てられる寮。巨大な壁一面に部屋の扉が並んでいる様子から、通称は「蜂の巣」。常に重力起動装置が働いている中枢部と違って、動力と空間の節約のために部屋の外は無重力になっており、部屋の中も、退出時は電源を落としておくことが求められている。住人の出入り口とは別に、裏に荷物専用の搬入出口がある。キッチンは共用のものが、部屋の間にいくつか点在。



【売店】


ハイパーループの乗り場の外にある、母艦内で一般的に見られるタイプの小さな売店。無人で、購入物はスキャンすればバンドを通じて自動的に精算される。飲み物やパックのゼリー状栄養食などが購入できる。



【ハイパーループ】


母艦内の交通手段のうち、最も速度の速いもの。母艦の内部を貫くような真空の線路を、磁力で動くため非常に高速で移動できる。


加速と減速が急激なため身体的な負担が大きく、健康体でなければ乗車できない。蓋の出来ない飲食物を持ち込んで車内を汚すマナー違反が後を絶たないらしく、管理部門の悩みの種なんだとか。



【コロセウム】


着任式など、大きな式典やイベントが催される際に使用される大きな集会場。超古代の闘技場を模して作られている。



【LEJ】


連絡船広場の三階にある、小さなバー兼食事処。連絡船を使ったり買い物に来たりする空士達や、観光客相手に繁盛している。テーブル席とカウンター席がある。



【主要司令室】


母艦マザー・グリーンそのものと、直属の艦隊を指揮するための司令室。



【一等区画】


マザー・グリーン内部で最も高級な住居区。商業施設も多い。住めるのは特別な権限を持つものだけだが、許可を取ればその他の空士達も入区出来る。



【食事処「聖樹」】


一等区画にある高級料亭。大きな樹木と小川を模した装飾が特徴。永年居住を許された、引退した将官が始めたらしい。地上の新鮮な食材を使った食事と、美味い酒が楽しめるが、一見さんお断り。



【とある宿屋】


聖樹の近くにある、小さな宿泊施設。普通の宿屋であるが、いわゆるそういう目的のために使われることも多い。一等区画なので設備は良い上、誰がどの部屋に行ったかは分からない仕組みになっている。

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